古民家再生を失敗させないために知っておくべきポイント - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家再生を失敗させないために知っておくべきポイント

古民家再生を失敗させないために知っておくべきポイント

2024.03.05

親から相続した古民家、または安く買った古民家をリノベーション・リフォームし、新しい住まいや店舗として再生し活用する人が増えています。
しかしリノベを失敗し後悔している、という事例も残念ながら存在しているのも事実。
そこで今回の記事では、古民家再生で起こりがちな主な失敗事例を解説しながら、その予防策について紹介してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、これから古民家再生を検討している皆様の参考になればと思います。

シーン別!古民家再生で見られる主な失敗と対策

それでは古民家再生で発生しやすい代表的な失敗を、物件購入から実際に暮らし始めるまでのそれぞれのシーン別に紹介してまいります。

物件探しの失敗

まず最初は物件探しで注意したいこと。
古民家の物件は一般的な不動産ではあまり取り扱いがなく、近所の不動産に赴いて探すだけでは選択肢が非常に限られます。また、インターネットの不動産情報サイトには掲載していない空き家も多いため、古民家を探す際は実際に住みたいと思っているエリアへ行って地域密着の不動産やその地域の方に直接聞くことがおすすめです。
また、リノベーションのことをしっかり考えずに大きすぎる(広すぎる)家や築年数が古すぎて劣化が酷い状態の家を購入してしまい、結果としてお金が足りず全体を施工することが出来なかった、という例もあります。
予算内に収まるようコンパクトな物件を選ぶか、劣化がそこまで酷くなく施工する範囲が少なくて済む物件を選ぶようにしましょう。
可能であれば最近まで人が住んでいた物件を選ぶと、手入れがされていたり劣化が抑えられている可能性が高いです。

リフォーム会社選びの失敗

次に、古民家再生を成功させるにはリノベーションを依頼する会社選びが非常に重要です。
古民家は現代の建物とは施工方法や使用している木材なども違い、リノベーションを専門に扱うプロの業者であっても古民家に関する知識や実績がないと、快適に暮らせる家づくりのより良い提案を行ったり、お客様の要望を叶えることは難しいのです。
そのため、実際に会社が手がけた古民家の施工写真を見せてもらって確認し、実績の有無や自分たちが理想とするデザインが実現できそうかチェックすることを忘れないようにしましょう。
また、担当者との相性や信頼関係も大切です。説明が分かりやすく、質問や不安を丁寧に聞いて対応してくれるか、こうしてほしいという事が伝えやすいか、打ち合わせがスムーズに進むか、アフターフォローもしてくれるか等を事前のやりとりの中で確認し、安心して任せられる会社かどうかを判断しましょう。
少しでも違和感を感じたら避けましょう。

予算の失敗

リノベーションにかかる予算の見積もりもとり問題ないと思っても、実は解体して初めて分かることがあります。
例えば床下や木材の中のシロアリの被害や強度不足等といった部分は箇所によっては事前の現地調査では見抜けないこともあり、施工を始めてから大きな追加工事が必要だと発覚し予算オーバーしてしまうケースも多いのです。
他にも、使われている古い建材を再利用する予定が劣化が激しく再利用出来なかった、耐震や断熱の基礎の改修や水回りの設備など工事の範囲が大きくなり過ぎて新築を建てるよりも費用が高くなってしまった、といったこともあります。
そのため、予算の計画はさまざまな可能性を考えて余裕を持たせることが大切です。
最近はコストを抑えるためにDIYを取り入れる人たちも増えています。
また、日本では空き家となって放置されている住宅に関連するトラブルが多く、解決するために国や自治体で補助金や助成金、減税等の制度を実施しています。お住まいの自治体で設けられている制度を確認し、対象となるものがあれば是非活用しましょう!

プランの失敗

古民家のリノベーションでどのような仕上がりにしたいのかを明確化しておくことも古民家再生を失敗しないために必要な作業です。
というのも、そこを明確しておかないと施工会社に正確な要望を伝えることが出来ず、想像していたイメージとは違う内容になってしまうからです。
また、外観や内装のデザイン面だけにこだわり過ぎて、実際の生活や導線を考えることも忘れないようにしましょう。
古民家の特徴や魅力でもある柱や梁、壁や窓、土間、屋根をそのまま残した場合どうなりそうか、段差や採光、部屋の間取りに問題はないか等、具体的に家族と相談することをおすすめします。

完成後に発覚する失敗と解決策

古民家再生が無事に終わり、いざ暮らし始めてから発覚する失敗や後悔もあります。
そうならないように、以下の点を踏まえた上で物件選びやリノベーションプランを立てるようにしましょう。
・地域の風習が合わずご近所付き合いが大きなストレスになった
→事前に調査することが大切
・建物自体は問題なくても外の事を考えておらず、庭や敷地の草むしりや手入れが大変だった
→建物だけでなく外構のリフォームも行う
・冷暖房が効きにくく高い電気代がかかった
→古民家ならではの空間の広さや天井の高さを活かす場合は、シーリングファンを導入したり、暑さ寒さへの対策に断熱材や戸を付ける。また、板張りの隙間が気になる場合はクロスやボードを貼る。

まとめ:古民家再生を絶対に失敗させないために

以上、ここまで読んでいただいた内容の通り、古民家再生は物件選びからリノベーション完了後までに失敗や後悔してしまういくつかのポイントがあり、それぞれのシーンで何に気を付けるべきかを知っておくことで事前に失敗を予防することが可能です。
物件は現地に赴き出来るだけ多くの情報を収集して見つけること、物件を買う前に建物の構造や状態を出来るだけ正確に把握し余裕を持った予算計画を立てること、リノベーションのイメージは明確にしておくこと、複数の会社を比較し信頼できるリフォーム会社や工務店に依頼すること、その土地の風習や周囲の環境についても調査しておくこと等。
面倒臭がらずに一つずつ丁寧に進めていくことが古民家再生成功への近道です。
本サイトでは他にも古民家再生に関連するさまざまな情報を発信しています。ぜひ合わせてご覧いただき、皆様に役立ちますと幸いです。