古民家リフォームで起こりがちな失敗は?必要な対策を紹介します - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家リフォームで起こりがちな失敗は?必要な対策を紹介します

古民家リフォームで起こりがちな失敗は?必要な対策を紹介します

2024.01.13

古民家のリフォーム・リノベーションを検討しているものの、大きな工事、高い費用をかけて失敗したらどうしよう、と不安になることはありますよね。
そこで今回の記事では、事例を参考に実際に起こりがちな失敗例を紹介します。
古民家のリフォームに手をつける前に知識を持っておくことで、お客様が失敗を避け、物件を買う前に事前に対策を立てておくことが出来ますよね。
どうぞ最後までご覧いただき、リフォームを成功に役立ちますと幸いです。

古民家リフォームで起こりがちな失敗例3つ

それでは早速古民家のリフォームでよくある失敗例を以下に紹介してまいります。これから古民家のリフォームを行う方は、自分たちに当てはまらないかチェックしてみましょう。

予算オーバー

空き家となっている古民家は物件を購入する際の価格が安価なので、「リノベにお金をかけて理想の住まいにすれば良いわ。」とその先にかかる費用について具体的にあまり考えずに買ってしまったという人も少なくありません。
しかし古民家はおおよそ築50年を超える古い木造の建物であり、現代の中古の住宅と比較して改修しなければならない箇所が多く大規模な工事が必要となるケースがほとんどです。
例えば、古民家には耐震、気密、断熱といった観点での対策が取られておらず、現在の建築基準法に準拠していない部分もあります。
そのため、基礎や構造の部分から新しい基準に合わせてリノベーションをしなければならなくなります。
また、外壁や内装の壁、壁の裏、床下、天井、屋根といった場所も目で見えている以上に腐敗や崩れ、劣化が起こっている可能性がありますので、しっかり調査をして必要な改修を行わなければなりませんし、快適に生活するためにキッチンや浴室、洗面所、トイレ等の水回りの設備も最新のものへ交換しなければならないでしょう。
このように、古民家のリフォームには想像以上に費用がかかる可能性があるため、「最初に考えていた予算を大きくオーバーしてしまった。」という声は意外と多いのです。

冬の寒さと光熱費の高さにびっくり!

古民家は天井が高く間取りが広く窓が大きく隙間が多い、という建物の特徴があります。
開放感があり風通しが良いため、夏は気持ち良く過ごすことができるでしょう。
しかしそれは裏を返すと気密性がないということ。
気密性がないとエアコン等の空調設備が効きづらく、立地によっては夏場でもクーラーが効かないと感じることもあります。
そして問題は冬の寒さ。風通しの良い古民家の冬はとにかく寒い!のです。
先述した通り古民家は断熱材が使用されていない状態であることがほとんどで、更に隙間の多い広い空間では暖房器具を使っても部屋全体を暖めることが難しいですし、光熱費も高額になってしまうため、初期費用が高くても始めのリフォームでしっかり必要な施工をしておかないと、快適な暮らしが出来ず生活費も高くつき後悔することになってしまいます。

業者選びのミス

古民家のリフォームを成功の鍵を握るのは「業者選び」と言っても過言ではありません。
それくらい大切な要素の一つですが、業者選びに失敗し理想のイメージに仕上がらなかったり、ひどい場合は再施工が必要となってしまうケースもあります。
古民家のリフォーム・リノベーションは規模も大きく高い技術が必要となるため、実績が豊富で信頼できる業者に依頼しなければ思い描いているデザインや安心して暮らせる家を完成させるのは難しいかも知れません。

古民家のリフォームを失敗しないため絶対にやるべきこと

以上のような失敗を防ぐために、古民家を購入する前に考えること、対策をしておくことを紹介します。

リフォームする箇所と範囲を知る、優先順位を決める

古民家のリフォームは今の建物と違い「耐震、気密、断熱構造の強化」「屋根・外壁の補修」「水回り設備の交換」の3つが重要となってきます。
また、家族に高齢者や小さな子どもがいたり、老後の生活を考えてバリアフリー化、環境のことを考えて省エネの対策についても状況に合わせて必要となってくるでしょう。
更に理想の住まいや店舗等に再生するため、さまざまなこだわりがあればそれぞれに必要な施工が出てきます。
これらの費用を予算内におさめるために、まずはリフォームを行う優先順位をつけていきましょう。
解体してみないとリフォームの必要性が分からない部分もあるので、自分たちだけで判断せず必ず専門業者や工務店に相談しプランを立てていきましょう。
また、複数の業者から見積もりをもらい比較してみることもおすすめです。

信頼できる業者を選ぶ

家のリフォームを行う業者は数多くありますから、その中から何を基準に探すと良いのか分かりませんよね。
そこでまず確認していただきたいのは「古民家の施工実績が豊富にあるかどうか」という点です。
古民家に必要な施工についてを熟知していない業者だと、住んでみて不具合が生じたり、後から追加で工事が必要となる等のトラブルが発生する可能性があるのです。
数字だけでなく実際にどのような施工を手がけたのか、会社のサイトに写真が掲載されているはずなので確認し、自分たちの好みやセンスに合いそうなのかもチェックするべきでしょう。
また担当のスタッフが話を丁寧に聞いて対応してくれること、提案をしてくれること、必要な情報を提供してくれること、コミュニケーションが取りやすいことも大切です。

まとめ

日本でも2022年~2023年にかけて、ようやくSDGsの考えが広がり、環境や古い物を大切にしようとする動きや古い物に魅力を感じる考えが一般的に浸透してきました。
また、最近は老若男女問わずDIYを行っている人が増え、古民家に限らず古い家を自分でリフォームするという大変な作業を行い経過をSNSで発信している人も少なくありません。
ただ、古民家ならではのリフォーム箇所やかかってくる費用、業者選びなどについてのポイントを事前に知り、失敗をしないように対策をしておくことが重要です。
本サイトでは他にも、古民家リフォームのメリットやデメリット、リフォーム例や注意したいこと等、古民家再生に関係するさまざまな情報を発信していますので、ぜひ合わせてご覧下さい。