古民家でうどん屋を開業する際のポイントと注意点 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家でうどん屋を開業する際のポイントと注意点

古民家でうどん屋を開業する際のポイントと注意点

2023.11.08

古民家をリノベーションしうどん屋さんの店舗として活用している例は多く、実際に目にする機会も多いかと思います。あえて古民家風の外観や内装を作っているお店もありますよね。
中には築年数が150年、200年を超える古民家を活用したうどん屋さんも少なくなく、古民家の古い趣のある建物とうどん屋は非常に相性が良く雰囲気ぴったり。
そこで今回の記事では、古民家を再生しうどん屋として開業する際のポイントや注意点について解説します。
是非最後までご覧いただき、参考にしていただければと思います。

古民家をうどん屋にする際のポイント

古民家とうどん屋は相性のよい組み合わせですが、ただ古い建物であれば良いというわけではありません。
飲食店ですから清潔感があることが最も重要ですし、老朽化した店内の内装や設備、そして古民家でよく見られる段差などをそのままにしておくとお客様から「不便、汚い」等のネガティブなイメージを持たれる可能性もあります。
古民家をうどん屋にする場合、それらを踏まえお客様が快適に過ごし、うどんを美味しく食べられる空間にリノベーションすることが大切です。

古民家をうどん屋にするメリット

なぜ古民家とうどん屋は相性が良いのでしょうか。
それは古民家は日本の歴史、伝統、文化を感じられる建築物であり、古い木造建築は多くの日本人にとって落ち着き安らげる空間です。
そしてうどんも日本人が最も長く愛する麺、と言っても過言ではない長い歴史を持つ料理で、日本料理ならではのダシの味は食べた人をほっとさせますよね。
つまり古民家とうどんは日本の長い歴史と安らぎ、そして昔から日本人の暮らしに根付いていたという共通点があり相性が良いのだと思います。
また、古民家や古民家風の店舗はその佇まいが「手打ち」や「長年受け継いできた自家製のダシ」等うどんのこだわりが強そうなイメージを人々に与え、お客様に「この店は美味しいだろう」と思わせる効果が期待できるというメリットもあります。

古民家でうどん屋をオープンする際の注意点

<座席>
古民家の飲食店では小上がりの席を設けているケースが多く、小さな子どもがいる時などには好んで利用されますが、最近はいちいち靴を脱がなくてはならないことや足腰が痛くなってしまう等の理由から小上がりの席を嫌がるお客様も増えてきている傾向にあります。
そのため、小上がりでも掘りごたつのように足を下せるようにしたり、テーブル席を増やすことをおすすめします。
喫煙についても昔と比べてお客様が店を選ぶ際の情報として非常に厳しくチェックされる時代ですので、喫煙を可能にする場合はしっかり分煙できるような席の配置や間取りにするよう注意しましょう。

<メニュー>
古民家はのんびりと落ち着ける空間ではありますが、うどんは注文してから早く出来上がるということを期待して食事に来るお客様も多いため短時間で提供できるメニューを揃えておくことが大切です。
もちろん、お店のある立地やターゲット層(性別、年齢、ファミリー等)も踏まえることも重要ですので、それに合わせたトッピングやサイドメニュー(天ぷらや温泉卵、とろろ、肉、そばがき、おにぎり、デザート、アルコール等)、つゆもあっさりなのか濃厚なのか、麺のコシの強さ、冷たいうどんもあるのか等を検討しましょう。
また、ランチのセットや夜の晩酌セット等それぞれに合わせたメニューや地元の特産品や旬の素材を使用した季節の限定メニューを作ることもおすすめです。

<営業時間>
うどん屋に一番お客様が集中する時間は一般的に昼食時です。この時間にどれだけさばけるかが売上を増やす大きなポイントとなります。
ただ、昼だけの営業では限界がありますので、夜の時間も設ける必要が出てくるでしょう。
その場合、先述したようにそれぞれの時間帯に合わせたメニューを開発しなければなりません。
また、定休についてもその地域の客層や動きに合わせ検討しましょう。

<駐車場>
店へのアクセスは集客する上でとても重要です。特にうどん屋を地方や郊外で開業する場合には車で来られる方が増えますので、客席の数に応じた駐車場を用意することが大切です。
また、人気が出た場合には店外で並ぶお客様も出てきます。それを踏ま周りに迷惑をかけたりお客様が危険な目にあわないよう店舗となる古民家を探す際には周辺の環境や状況もよく見て立地選びを行ってください。

<集客>
古民家はその佇まいだけでも注目されやすく他店との差別化を図れますが、2023年現在、SNSを使った集客が必須です。
お客様はお店を選ぶ際、決める前にSNSをチェックされる方が多いため、FacebookやX(旧Twitter)、Instagram等のアカウントを作り、自慢の古民家の内装やメニューの写真を豊富に掲載し、お店の魅力を発信していきましょう。
住所やアクセス方法の他に新しいメニューやイベント、営業時間やお休みの変更があった時にもSNSに詳細な情報を載せることが出来るので便利です。