日本の伝統を継承する金澤町家 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

日本の伝統を継承する金澤町家

日本の伝統を継承する金澤町家

2023.11.07

金澤町家とは

金沢市内には伝統的な木造の建築物が多く残され、歴史や文化を伝える上で重要な役割を果たしています。
これらの建築物を総称して「金澤町家」と呼んでおり、その中には「町家」「武士系住宅」「近代和数住宅」の3つの種類の住宅があります。

「町家」とは藩政時代、城下町や港町といった町人の暮らす地域に建ち並んでいた建物のことを言い、実際にそこで働く商人や職人が住んでいた家です。
路面に建っており、隣の家が密着して軒を連ねているのが特徴です。
「町屋」という表記の方が一般的に見慣れているかと思いますが、町家も町屋も漢字が違うだけで同じ意味であり、あえて分けるとすれば町家は家を指し、町屋は店を指すと言えば分かりやすいかも知れません。

「武士系住宅」はその名の通り武士が住んでいた住宅の様式を継承した形の建物です。
町家とは異なり、その建物は路面ではなく敷地の中央に独立して建っています。また、門があり、周囲は土塀で囲われているという特徴があります。

「近代和風住宅」とは、明治維新後、日本に入ってきた西洋文化による伝統的な建築様式と技法、材料で建てられた住宅を指し、町家や武士系住宅の流れを汲んだ建物となっています。
現在残っている金澤町家の多くがこの様式の住宅です。

金澤町家の保全活動

金沢市ではこの金澤町家の保全と活用に力を入れており、金澤町家保全活用推進区域というエリアを指定しています。この区域内の住宅の解体は勝手に行うことが出来ません。
金澤町家条例というものもの制定されており、条例の中で特に保全および活用の必要があると市町が認めた建物については「特定金澤町家」として登録されています。登録されると大規模な改修や解体を行う際の届出が義務化されます。

観光地としての金澤町家

金澤町家は茶屋や飲食店、宿として利用されているものも多く、アクセスも良いため観光スポットとしても人気です。
一棟貸切の宿があったり、五右衛門風呂のある施設もあります。
楽しみながら日本の、金沢の歴史と文化を学び体験できる見学や周遊ツアーは大変おすすめです。

歴史と文化を継承するために

日本には金澤町家のように歴史的建築物を保全し再生し活用する取り組みが他の地域でも行われています。
このような古い建物や古民家の価値を改めて見直し再生させていく取り組みは、日本の歴史を承継していくだけでなく全国で増え続ける空き家問題を解消することにもつながります。
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