古民家再生をおこなうメリット - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家再生をおこなうメリット

古民家再生をおこなうメリット

2024.03.06

古民家を相続、あるいは購入を検討しているけれどリフォームを失敗したらどうしよう?本当に古民家で暮らして大丈夫なの?と心配や不安をお持ちの人もいらっしゃるかと思います。
そこで今回の記事では、古民家をリノベーションしていわゆる「古民家再生」や古民家で暮らすことのメリットを中心に解説します。
最後までご覧いただき、皆様の古民家に対する不安を払拭するための参考になればと思います。

古民家に住むメリットとは?

古民家再生の前に、そもそも古民家で暮らすことで得られるメリットは何でしょう?
古民家とは一般的に築50年以上前に建てられた日本家屋のことを指しますが、当時の高い建築技術と貴重な素材を使用して建てられた伝統的建造物である古民家には特有の良さというものがいくつか存在していますので、以下に紹介していきます。

間取りが広い

古民家が建てられた時代というのは現在のように核家族化しておらず、複数の世代の家族が生活を共にすることが当たり前でした。
そのため部屋ごとの面積が広くゆとりのある間取りとなっており、小さなお子様のいる家族であれば自由に走り回ることが出来たり、お客様が来ても専用の部屋を用意できる余裕が出来るでしょう。
広い分、柔軟に室内のレイアウトを考えることが出来るので、ライフスタイルや家族構成に合わせて変化させる楽しみがあります。
また最近は古民家の広さを利用して、住まいとしてだけではなく店舗やビジネスとしての利用を目的に再生されるケースも多くあります。
一棟丸ごと宿泊施設として運用することも可能ですし、住居兼店舗として活用することも出来ます。

通気性が良く夏が快適

高温多湿な日本の夏、古民家なら快適に過ごすことが可能です。
というのも、古民家は在来工法と呼ばれる工法で造られた木造住宅であり、外からの風を屋内に取り込んで通気性に優れているという特徴があります。天井が高く広い空間も風通しの良さにつながっています。
また、古民家の壁は温度や湿度を調整する機能のある土壁が採用されています。
これらの要素により、古民家は夏でも室内に熱や湿気がこもりにくく、快適に過ごすことが出来るのです。

販売価格が安い

日本は建物より土地に価値を置く文化があり、築年数が経過した家は資産としての価値がほぼ無くなります。
特に木造の戸建てはマンションと比べて価値が下がりやすいと言われており、築年数が古い古民家の場合、新築の物件と比べるとかなり安く購入することが出来ます。
購入費用を抑えてその分をリフォーム費用に充てる、という理由で古民家に住むことを希望する方も非常に多くいらっしゃいます。

税金が軽減される

固定資産税は築年数が長くなるほど安くなるため、古民家の多くは税金を安く抑えられるというメリットがあります。
解体して建て替えをしてしまうと当然軽減税率は適用できなくなるため、この点でも古民家再生がおすすめできます。

古民家再生のメリットとは?

古民家再生は新たな住宅を手に入れるためだけでなく、地域の活性や田舎への移住、事業の発展などさまざまな用途や目的で所有する方がいます。
用途に合わせてリノベの内容や範囲は異なりますが、古民家再生をして活用することのメリットを紹介します。

自分だけの建物を手に入れることができる

古民家は樹齢100年を超えるケヤキやヒノキといった今ではあまり手に入らない、あるいは高価で手の届かない木材が使われており、樹齢が増すことで得られる色の変化やツヤ、香り、風合いはまさにオンリーワンと言えます。

昔と今の良さを活かしたインテリアを作れる

古民家再生では古民家の古き良き味わいや風情、趣を残しつつ、現代の高い性能の住みやすさや洋のデザインを取り入れることで、より魅力的な家を作ることが可能です。
レトロモダンでおしゃれなインテリアは古民家にとても良く合います。
インテリアにこだわりのある方にとっては、好みに合わせた家づくりを実現することが出来るでしょう。

体に優しい

現代の建物に使われている建材にはさまざまな化学物質が含まれているため、シックハウス症候群や化学物質に対する過敏症、アトピー、アレルギー等を引き起こす恐れがあります。
一方、屋根、壁、柱、床など自然素材で構成された古民家はそれらの症状を抱えている方でも安心して暮らせるため、その目的で古民家へ住み替えを行う方も少なくありません。

補助金を活用できる

古民家を含め空き家は全国で問題となっており、国や自治体が中古住宅や古民家再生のためのリフォーム、省エネ、バリアフリー等への対策に対し補助金や助成金の制度を設けています。
制度を利用することで、改修にかかるコストを大幅に削減することが出来ますので、各自治体のホームページや窓口で必ず確認しましょう。

古民家再生のデメリットも頭に入れておこう

本記事では古民家再生のメリットを中心に紹介しておりますが、もちろん古民家再生にはリスクやデメリットもいくつか存在しています。
詳細はまた別の記事で紹介させていただきますが、以下に主なデメリットを一覧としてまとめましたのでチェックしておきましょう。
・断熱の補強をしないと冬が寒い
・耐震性に劣るため地震の際に倒壊などの恐れがある
・トイレ、キッチン、浴室、洗面台等の水回りの設備が古い
・シロアリ等の害虫の被害に遭う可能性がある
・セキュリティや防犯面が弱い
古民家は風通しが良い分、環境や立地によっては冬の寒さが厳しいと感じるでしょう。
使われている建材は強度が強く、構造的にも頑丈な造りではありますが、現在の耐震基準には準じた建築にはなっていないため耐震診断を行い適切な耐震工事を行う必要もあります。
また、水回りは劣化している場合が多い部分ですので快適に暮らすためには最新の設備に交換する必要があります。
窓が多く出入りしやすい傾向にあり、リフォームの際にホームセキュリティを導入する等しないと防犯面にやや不安が残るといったこともあります。
それぞれの対策を行うとなると大きな修繕工事を行う必要があるため、物件の状態によっては新築よりも高い費用がかかるケースもあります。
以上のことを踏まえた上で、古民家再生が自分の理想の家づくりや暮らしに合っているのかを冷静に判断しましょう。

まとめ

古民家再生は古民家ならではの雰囲気や高い技術力、希少な部材を残しつつ現代の機能やデザインも取り入れて新たな魅力ある建物に生まれ変わらせることが出来る素晴らしい取り組みです。
日本の歴史を受け継ぎ、地域の活性にもつながるため、意義のある家造りができると言っても良いでしょう。
そのため、新たに家を持つ際の選択肢の一つとしてぜひ古民家再生を入れていただければと思います。
ここではさまざまなメリットをお伝えしましたが、デメリットについてもしっかり考慮しておくことが、古民家再生を成功させるポイントでもあります。
また、プロのリフォーム会社であっても古民家に関する知識や経験がないとイメージ通りの仕上がりにすることが難しいため、施工会社選びは探す段階で過去に古民家再生の事例を多く持っているか確認し、写真を見せてもらうよう注意しましょう。
相談に対して丁寧に対応してもらえるか、リフォーム完了後のメンテナンスやフォローがあるかどうかも大切な要素です。
後悔しない古民家再生を行うため、本サイトではほかにもさまざまな古民家再生に関連する方法や費用の相場、注意点などの情報を発信しておりますので、合わせてお読みいただければ幸いです。