古民家リフォームが人気の理由とは?費用や成功させるためのポイントを解説 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家リフォームが人気の理由とは?費用や成功させるためのポイントを解説

古民家リフォームが人気の理由とは?費用や成功させるためのポイントを解説

2024.01.12

古民家をカフェや店舗、宿泊施設等に再生し新たな形で活用するリフォーム、リノベーションの人気が高くなっています。
もちろん住まいとして現代の暮らしに合わせてリフォームを行ったり、現代の住宅を古民家風にリフォームしたいという方も多くいらっしゃいます。
そこで今回の記事では、古民家のリフォームについてさまざまな情報を紹介してまいります。
古民家のリフォームを検討されている皆様の参考になればと思います。

古民家のリフォームが人気な理由

古民家は一般的な中古の住居という訳ではなく、築年数が約50年以上の木造の住宅のことを言います。
古民家には長い年月を経たからこそ得られる古民家ならではの木の色や風合いがあり、新築の建物にはない開放感や落ち着き、癒しといった趣のある空間が生まれます。
また、古民家には現代では手に入りにくい貴重で良質な建材が使われていたり、日本の伝統的な建築技術で建てられているため、構造やデザインにおいても非常に価値の高い建築物です。
全国に点在するこのような建物を空き家として放置したり取り壊してしまうのは日本の歴史と文化、伝統を残すという意味でも、実はとてももったいないことなんですよね。
そこで古民家の柱や梁、建具などをそのまま活用して昔ながらの良さを残し、安心して快適に暮らすことができるようリフォームをして新たな住宅として建て替えることが、古民家人気の理由の一つです。
また、最近はSDGsの考え方も広がり、古いものを大切にするという意識が高まりポジティブな印象に変化していることやDIYが人気になっているという点も古民家リフォームが選択される理由の一端でしょう。
古いものと新しいものをミックスさせることで生まれる唯一無二の家を作り上げる面白さや、モダンでおしゃれなインテリアを作れるところ、更には築年数が古いため固定資産税や住宅ローン等の税金が安いことや自治体によって古民家のリフォームに補助金が出る制度があることも魅力です。

古民家をリフォームするデメリットも理解しておこう

古民家をリフォームする際の注意点として、やはり機能面、性能面において今の時代の住宅と比べ劣るということでしょう。
耐震基準など今の建築基準にも適合しないため、安全という点でも不安があります。
特に断熱、気密、耐震という、現在は建物を建てる上で基本となるものが古民家にはありません。
そのため、古民家のリフォームでは状態によって外壁や内装の壁、窓、サッシ、玄関、屋根や基礎などの機能を補強や省エネのために大規模な工事が必要となるケースがほとんどです。
また、キッチンやトイレ、洗面所、浴室などの水回りの設備も新しいものに交換する必要が出てきますし、古民家は急な階段や部屋と部屋の間や廊下などに段差が多いので、同居している家族に高齢者や小さなお子さんがいる場合にはバリアフリーへの対応も必要となるでしょう。
物件を安い価格で購入できても施工にかかる費用や時間が思った以上にかかってしまうということはデメリットと言えますので注意しましょう。

古民家の良さを活かしたリフォーム

古民家の雰囲気を活かし、新しい素材、デザインを追加することで独自の家を創り出すことが出来ることが古民家リフォームの大きなメリットです。
柱や梁はそのままに和室の畳をフローリングに変えたり、建具のドアは活かしながら古民家の特徴でもある土間を改修し、ダイニングとリビングを繋げて広く開放感のあるLDKにしたり、木の暖かみや壁の自然素材を活かした安らげる寝室にしたり、屋根裏部屋のようなワクワクする子供部屋にしたり、お風呂場のタイルは活かしながら昭和の深い浴槽から使いやすいユニットバスにしたり・・・。
まだ使える素材は利用することでリフォーム費用を抑えることも出来ます。

古民家リフォームの費用の相場

先述したように古民家はリフォーム費用が高額になる傾向にあります。
相場は施工する内容や部屋の広さ、間取りによっても違いますが、リフォームする箇所が設備の変更、壁の塗装など内装のデザイン変更程度であれば500万円以内の予算でコストを抑え行うことが出来るでしょう。
既存の持ち家ではなくこれから古民家を購入しリノベーションする、という場合は1000万円くらいの予算で考える人が多いですが、工事の範囲が大きくなると数千万円を超える可能性もあります。
事前にかける費用の上限をしっかりと設け、その中におさまるように計画をしていきましょう。

古民家のリフォーム、どこの会社に頼む?

古民家のリフォームを考えた時、「さて、どこの業者に頼めば良いか?」と皆さん悩まれるのではないでしょうか。リフォームの専門やプロだからどこを選んでも大丈夫だろうと思うかもしれませんが、実際は会社や職人によって得意、不得意や技術の差などは残念ながらあります。リフォームが初めての場合、何を条件に選んだら良いのかも分かりませんよね。
そこで業者選びのポイントをいくつか紹介していきましょう。
まず、理想は古民家鑑定士など資格を持った人がいて、古民家リフォームの専門、または実績が豊富な業者であれば安心です。しかしそういった業者の数は多くないため、古民家全体ではなくても例えば古民家に関連する木造軸組工法の実績があるかどうか、といった点を目安にするのもおすすめです。
可能であればいきなり決めてしまう前に複数の会社から見積もりをもらって、予算と確認しながら比較検討するようにしましょう。
それぞれの会社のサイトを検索し、掲載れている過去の事例、実例を見て自分たちのこだわりやセンスに合いそうか、担当者はコミュニケーションや連絡が取りやすいか、希望の家を実現できるよう相談を丁寧に聞いてくれるか、等も含めて探すことが重要です。