福助(ふくすけ) 古民家再生 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

福助(ふくすけ) 古民家再生

福助(ふくすけ) 古民家再生
富山県 砺波市

                                                                                                           
広さ 1744.08 m²
説明 この古民家は久しく空き家となって放置されていたこともあり、豪雪のために屋根が落ちて 全壊状態になってしまいました。移築再生が可能であると判断して、これ以上古材が痛まないよう雪解け早々に解体を始めましたが、大きく破損して再利用が出来ない部分や、店舗として適切な規模にするため、やむなく三分の一程度にして原型を変えることになりました。古民家は地域によりその姿は著しく違うので、活用する軸組みから素直に形成される外観や間取りを模索しながらも、移築先の砺波地方の風景に馴染むように努めました。 同じ場所に使えない古材や造作材は出来るだけそのまま再利用し、天井板(神代杉)は建具に、不要な板戸は格子戸などに改造をして活用しました。古色においては、北陸では以前には良くあっ たように、建物内部の木部全体を北陸の地域ブランドである「漆塗り」に仕上げて地域の特色を際立たせました。 煤で汚れて真っ暗で、 梁組みの魅力が隠れて しまっていましたが、かつて庄屋であったことを偲ばせるような格式のある式台構えに改築しました。 雨漏りがひどく、 凍りついて腐朽寸前。 誰しもが再生不可能と思っていたが、ヒラモン(差し鴨居)をまわし、太い丸太梁を井桁に組んだ北陸の伝統的な「ワクノウチ」のオイ(広間)は、すべてにケヤキが 使われて壮大な空間として改築しました。
受賞 「富山のミシュランガイド2021 ビブグルマン」に掲載されました。
2013年度富山県うるおい環境とやま賞、土の賞受賞
2010年度第41回富山県建築賞受賞

BEFORE