古民家で飲食店を開業し成功するために知っておくべきこと
古民家で飲食店を開業し成功するために知っておくべきこと
2024.02.03
近年、空き家となっている古民家のリノベーションが人気で、住宅としてはもちろん飲食店としてオープンし、実際に成功しているケースを多く見かけます。
そこで今回の記事では、古民家を飲食店として活用する際のメリットやデメリット、開業する時の物件選びや成功するためのポイントについて解説します。
どうぞ最後までご覧いただき参考にしていただければと思います。
古民家で飲食店を開業するメリット
古民家を利用した飲食店の事例としては、カフェ、レストラン、ラーメン屋、うどん屋、そば屋、和風居酒屋、パン屋、ピザ屋などがあります。
いずれも昔ながらの日本の家屋としての外観をそのままに、古民家ならではの和の趣や風情を活かした内装で、店内に入ると歴史や積み重ねてきた時代を感じる自然な素材に懐かしさや落ち着いた雰囲気を感じつつも現代の日本の建物では感じることのできない非日常の時間を味わうことが出来ますよね。
そのような唯一無二の風情ある空間は競合との差別化を図ることが出来るため、古民家を再生して飲食店を開業する大きなメリットと言えるでしょう。
最近は昭和のレトロな雰囲気やモダンなインテリア、アンティーク等の人気が高いため、古民家は若者にも需要があります。
他に費用の面でもメリットがあり、まず物件を安く購入することが出来ること。そして維持する上で固定資産税が軽減されるという点も運営していく中で嬉しいポイントです。
国や自治体によっては、古民家や空き家をリノベーションしたり店舗を開業する人に向け、支援するための補助金や助成金の制度を設置しているところもありますので、自分が受け取れる条件を満たしているかどうかを確認すると良いでしょう。
古民家で飲食店を開業するデメリット
古民家は購入費用は割安なものの、最近の建物のような耐震性や断熱性、機密性は考えられていません。
耐震については築50年以上の古民家は現在の耐震基準を満たしていない物件がほとんどなため、再利用するにあたって法に適合した耐震補強工事を行わなければなりません。
断熱や機密に関しては、古民家は天井が高く風通しの良いことが魅力でもある反面、エアコン等の空調設備の設置を想定した造りではないため電気代がかなり高くなってしまう可能性があります。
場所や季節によってはとても過ごしやすいかと思いますが、リノベーションが完了した後で施工を行うのは非常に大変なため、最初の段階で工務店や建築士と相談しながら設計や対策をすることをおすすめします。
また、飲食店の場合はキッチンやお客様が使用するトイレ等、水まわりの設備を最新のものに交換する必要も出てくるため、その点の予算も踏まえてどの程度の工事を行うのか内容を検討していきましょう。
古民家で飲食店を開業するための用途に合わせた物件選びのコツ
古民家で飲食店を営業するには、用途変更をする必要があります。
というのも古民家の多くは現在の建築基準法の基準を満たしておらず、上記で紹介したように耐震性等の改修を行わなければならないのです。
しかし、実は床面積が200㎡に満たない小規模な建築物については用途変更が不要となるため例えばテイクアウト専門の店であったり、業種や業務形態によって席も少なく小さな店舗でも問題がない場合は200㎡以下の物件を意識して探してみると良いでしょう。
店舗が小さければその分、リノベーションや改装の費用、働く従業員の人数も限られるため人件費も抑えられ、結果として経営する上でコスト削減にもつながります。
小さな物件を探す方法として、投稿された全国の空き家が登録され無料で閲覧できるサービスが増えていますので、そのようなサイトを検索してみると希望に合った古民家の情報も得ることが出来ます。
古民家で飲食店を成功させるためのポイント
古民家で飲食店を開業し成功させるためには、事前に店のコンセプトやこだわりのポイントをしっかり設定しておくことが重要です。
なぜ古民家なのか?どんな料理、メニューやサービスを提供するのか?ターゲットは?地域や街の人のライフスタイルは?周辺エリアの人口、競合の利益率は?
等、可能なかぎり具体的に調べ考えておくことで成功へつながるためのインテリアやデザイン、集客の方法などを決めやすくなります。
当ブログではこの他にも、古民家再生に関連したさまざまな情報を掲載しております。ぜひ合わせてご覧くださいませ。