古民家再生カフェの魅力とは?古民家を活用するメリットとデメリットを解説します - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家再生カフェの魅力とは?古民家を活用するメリットとデメリットを解説します

古民家再生カフェの魅力とは?古民家を活用するメリットとデメリットを解説します

2023.09.22

古民家を利用した古民家カフェ。最近は若い人の間でレトロブームもあり、高い人気が集まっています。
そもそも日本では、明治・大正時代に西洋の文化を取り入れ始めたことで洋風の喫茶店が流行していました。
そこから続く所謂「純喫茶」も根強いファンが今も多くいますが、古い喫茶店が古民家カフェというわけではありません。
古民家カフェとは、その名の通り古民家を利用して営業しているカフェの事を指します。
この記事を読まれている方の中には、古民家再生しカフェを作りたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、そんな古民家再生によって作られたカフェの魅力、メリット・デメリットについて解説してまいります。
どうぞ最後までご覧ください。

古民家再生カフェの魅力

古民家カフェの一番の魅力と言えば、やはり建物としての魅力ではないでしょうか。
現代の建築と違い、大きな柱や天井の梁、土間や床の間がある古民家には、日本の建築技術や歴史を感じられると共に、使われている木や畳などの材質に対して癒されたり居心地の良さを感じるものです。
また、カフェのメニューであるコーヒーや紅茶、ナポリタンやピザ等の洋食の料理との組み合わせはまさに和洋折衷。
「文明開化」「レトロ」「大正モダン」そんな響きが好きな人にとっては溜まらない空間でしょう。

古民家再生カフェのメリット

空き家となった古民家をカフェとして経営する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1.初期投資が安く済む

通常、カフェを経営しようとする場合、店舗の内装や機器の設置などで最初に大きな資金を投資しなければなりません。
しかし、空き家となっている古民家を活用する場合、元の古い雰囲気を残すことが目的の一つにあるため、内装の工事に大きなお金をかける必要がありません。
もちろんコンセプトにもよりますが、古民家カフェを営む多くの場合は最新の機器よりも昔ながらのサイフォン等を選ぶことで雰囲気を高めたり、費用を安く抑えることが可能です。
また、古民家では強度の高い木材が使用されているケースが多いので、耐久性さえ問題なければあまり手を加えずに初期費用を節約することが出来ることは大きなメリットでしょう。

2.自身の趣味が生かせる

古民家カフェに興味があるということは、恐らく何かしら「和」の文化や雰囲気に興味を持たれているということだと思います。
古民家カフェの成功にはコンセプトが非常に大切となりますので、それに合わせて自分の好きな絵画や器、店内のインテリアなどのこだわりを取り入れ、自分の理想とする空間を実現することも可能となります。

3.開業準備が早く進められる

古民家カフェで深夜にアルコールを提供する場合、公安委員会への届出が必要となりますが、そうでなければ基本的には喫茶店としての営業許可を保健所に提出すれば開業することができ、そこまでたくさんの手順は必要ありません。
初期費用を抑えると共に開業までの手順も少ないということで、全体的に一般的なカフェよりも早くオープン出来るという点もメリットです。

4.地域の活性に貢献できる

古民家となる空き家は東京を含め全国で社会問題になっています。
特に地方の過疎化が進んでいるエリアでは深刻な問題なため、そんな空き家の古民家をリノベーションすることは地域活性化にもつながります。
また、古民家は文化財になっている場合もあるため放置せず活用することで資源の保護にも貢献することが出来ます。
そんな場所でカフェをオープンする場合、地域の住民の人たちに向け、皆さんがランチやお茶をしながら気軽に集まり交流できる場所としての役割を担うことも、安定して営業していくために必要となります。
コーヒー教室や古民家ツアー等のイベントを開催することも面白いでしょう。
地域の人々が常連客になってしまえば、長く経営が出来る他に人間関係の構築、そして結果的にやはり地域の活性に貢献することになるのです。

古民家再生カフェのデメリット

古民家を活用したカフェのデメリットは、メリットの裏返しである部分が多いです。
古民家を選ぶ前に、あらかじめ以下のデメリットを頭に入れた上で準備を進めることが重要です。

1.リノベーションに高額な費用がかかる可能性がある

古民家再生カフェは初期費用が抑えられるとメリットでご紹介しましたが、築年数の古さから、給水管、排水管などの設備に不具合があるケースが多く、その場合は修繕が必要となってきます。
また、古い雰囲気ではあるもののコンセプトと合わないといったことも考えられます。
その場合はある程度のリノベーションを行わなければならなくなるでしょう。
これ等により、結果として高額なリノベーション費用がかかってしまうということもありますので、しっかりと情報を収集し選ぶことが大切になってきます。

2.ターゲット層とコンセプトを見定める必要がある

こちらもメリットで紹介したように、古民家カフェを成功させるためにはコンセプトが大切です。
また、そこには顧客となるターゲットのニーズも踏まえたコンセプトの設定が必要となり、それが合っていない場合、客が根付かずにすぐ経営が厳しくなってしまうこともあり得ます。

3.競争相手が多い

古民家カフェは開業が比較的楽にできることもあり、その分、競争相手が多いことがデメリットです。
同業のカフェだけでなく、周辺に手軽に美味しいコーヒーやデザートが購入できるイートインスペースのあるコンビニやスーパーがある場合も競争相手となってしまうでしょう。
そのため、選んでもらうためのお店作り、メニュー作り、施策、twitterやInstagram、FacebookなどのSNSを使った集客方法などを考え実施していかなくてはなりません。

まとめ

いかがでしたか?
古民家再生で作ったカフェには飲食だけでなく建物としての大きな魅力があり、開業までの初期費用や手順も少なく済むことがメリットですが、一方で設備の状態やコンセプトによっては高額な費用がかかったり、ライバルに勝つためのアイディアも必要となってきます。
とはいえ、空き家問題の解消や地域活性化にも貢献できる古民家カフェですから、チャレンジする価値は大きいかと思います。
全国の古民家カフェを旅する古民家カフェのファンも少なくありませんから、ぜひご自身の趣味なども生かしながら、素敵な古民家カフェをオープンさせてみてはいかがでしょうか?