銅板建築とは?銅を使うメリットと銅板建築が集まるスポットを紹介します - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

銅板建築とは?銅を使うメリットと銅板建築が集まるスポットを紹介します

銅板建築とは?銅を使うメリットと銅板建築が集まるスポットを紹介します

2024.03.01

銅板建築とは

「銅板建築」とは看板建築とも呼ばれ、大正12年、関東大震災の復興の時に街を華やかに、見る人を元気にさせるデザインとして特に東京などの都市部の商店で流行した建築様式の一つです。

その特徴としては、建物自体は木造ですが、建物の正面部分(ファサード)が平らになるよう銅板やタイル、モルタルで覆われ、まるで1枚の看板のようにさまざまな装飾を施されています。

また、屋根が隠れるように建物によって多種多様なレリーフが施され、屋号の文字にもこだわりそれぞれの個性を発揮し見る者にとっても非常に楽しい建築物となっています。

数は減っているものの東京にはまだ銅板建築が残っており、神田や秋葉原といった場所の近代的なビル群の中に日本の伝統や歴史を感じるまるでタイムスリップしたような風景を見ることが可能です。

銅板建築のモダンでおしゃれなデザインに惹かれる人は今も多く、各地の銅板建築を巡り撮影された写真や建物の情報がSNS等のコンテンツで紹介されています。

ギャラリーやカフェ、店舗として現在も営業している建物もあるため、見つけたらぜひ中に入ってみてはいかがでしょうか。

銅板建築で銅を利用するメリット

銅板建築をはじめ、歴史的な古い大きな建築物には銅が用いられていることが多くあります。

その理由は銅が持つ特徴である優れた「耐久性」「耐腐食性」「抗菌性」にあります。

また、銅は時間が経つにつれ最初の光沢が薄れ、長い時間をかけさまざまな色に変化していきます。この見た目の変化は、建物の風合いや趣を感じられるものとしてむしろメリットとなっています。

そのため、今も残っている銅板建築の正面部分は当時の状態をほぼそのまま残し、色の変化でよりノスタルジックでレトロモダンなデザインに感じられるのでしょう。

一方、銅板は価格が高く技術力の高い職人を確保することが難しいため、新しく制作するには難易度が高いと言えます。

銅板建築を建てたい場合は、信頼できる工務店に相談することが大切です。

たくさんの銅板建築を見ることができるおすすめスポット

東京都の小金井公園の敷地内にある「江戸東京たてもの園」では、当時の街の雰囲気を感じながら多くの銅板建築を見ることが出来る貴重な場所として人気のスポットになっています。

また、古本屋の街として知られる東京都千代田区にある神保町も当時の古い建物が多く残っており、表面に銅やモルタルで作られた看板を設置した建物をたくさん見ることが出来ます。

銅板建築に興味のある方は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

当サイトでは、以上の銅板建築の他にも古民家やリノベーションに関連したさまざまな情報を発信しています。ぜひ他の記事もあわせてご覧いただければと思います。