古民家の囲炉裏にはメリットがたくさん!設置する際は注意が必要
古民家の囲炉裏にはメリットがたくさん!設置する際は注意が必要
2023.12.10
古民家や古民家をリノベーションしたホテルや旅館等の宿に行くと囲炉裏(いろり)があることがあり、宿泊した人が昔の生活を体験できる施設もあります。
囲炉裏は家族で囲炉裏を囲みながらコミュニケーションを取りながら食事をしたり、暖を取るため古くから日本の家で使用されてきました。
囲炉裏という名は当て字で、炉を囲むという意味があります。
現代の住宅は気密性や断熱性が高くなり囲炉裏を設置することはほとんどなくなりましたが、一方で囲炉裏のある暮らしに憧れ、あえて囲炉裏を設置したいという人も増えています。
囲炉裏の良さ、メリットとは?
囲炉裏を設置することでもたらすメリットは実は意外と多くあります。
その中で主なものを以下に紹介します。
<省エネ>
囲炉裏は薪や炭を燃やして使いますが、少ない量で火が長く持つため現代のガスや電気を使ったものよりも非常に経済的で省エネであると言えます。
<暖房と料理が同時に行える>
省エネにもつながりますが、囲炉裏は暖を取ることと料理の両方が行えることもメリットです。ストーブにも同様のことは言えますが、火力や大きさを考えると囲炉裏の方が調理の使い勝手が優れていますよね。
また、囲炉裏の暖房効果は実はとても高く、囲炉裏の上に吊るされている火棚が熱を循環させるため、ストーブと比べて広範囲に自然な暖かさを広げることが可能です。
<虫、害虫除け、除湿効果>
囲炉裏は冬だけ活躍するものではなく、夏の虫除けや害虫除け、除湿にも効果があることをご存知ですか?
囲炉裏で発生する煙が天井裏に留まることで虫やネズミが寄り付かなくなり、更に部屋の中で火を焚くことで家に使われている木材を乾燥させて湿気を取り除いてくれるのです。
1年を通して快適に暮らせる家作りに囲炉裏は大きく貢献してくれるんですね。
囲炉裏を置く時の注意点
古民家ではなく現代の建築物で囲炉裏を置く場合、煙や火に対する対策をしっかり行う必要があります。
換気扇などによる換気設備や一酸化炭素を検知する警報機を設置すること、そして火事にならないよう火や炭火の始末を忘れずに行って下さい。
また、囲炉裏の設置は建築基準法に定められたルールに則って作らなければなりません。
囲炉裏は自分でDIYすることも出来るものですが、安全に設置、使用するために守らなければならないことがたくさんあるため、勝手に作るのではなく工務店や専門の知識を持ったプロに相談していただき設置するようにしましょう。
まとめ
以上のように、囲炉裏は昔から日本人の快適な生活を支えるために活躍してきました。
みんなで囲炉裏を囲んで暖かい食事をとると、いつもより美味しいと感じ、囲炉裏のある空間は癒しを感じられるでしょう。
しかし設置する際には一酸化炭素中毒や火事を防ぐためにしっかりとルールを守らなければなりません。
プロに設置の相談や依頼をし、楽しく安全に生活に取り入れましょう。