古民家の魅力と古民家暮らしで注意したい点も合わせて解説 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家の魅力と古民家暮らしで注意したい点も合わせて解説

古民家の魅力と古民家暮らしで注意したい点も合わせて解説

2024.02.05

古民家は日本の伝統的な建築様式で建てられた民家です。最近はレトロブームやスローライフを求める現代人が増えたことで古民家にも注目が集まり、実際に空き家となっている古民家をリノベーション・リフォームし、新しい住まいや店舗として再生させる動きも増えています。
そこで今回の記事では、古民家の持つ魅力と古民家で理想の暮らしを手に入れるためのポイントについて解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき参考にしていただければと思います。

古民家とは

古民家に明確な定義はありませんが、少なくとも築50年以上の家屋を指し、中には100年以上前に建てられたものもあります。
釘等を使わず柱と梁を組み合わせた工法には職人による高い技術を要し、使用されている建材も今では手に入らない高価で希少な素材が使われていることから、日本の伝統、歴史や文化が残る文化財や資産としても価値の高い建物なのです。

古民家の魅力

人はなぜ古民家に魅力を感じるのか。古民家の人気の理由を以下に紹介していきましょう。

落ち着きと癒しの空間

古民家の大きな魅力として、落ち着きと癒しを感じる空間であることがあげられます。
年月の経過した木材から出る味、風合いはまさに古民家ならでは。この独特な趣は新築の家や現代のコンクリート造の建物では作り出すことの出来ない雰囲気です。

開放的な広い間取り

古民家は天井が高く窓が大きいという特徴があり、開放的でゆったりとした感覚を味わうことが出来ます。
都会の狭い家に住んでいる人にとって、この広々とした間取りは非日常を感じるほど快適で心地よいものでしょう。

自然豊かな環境

古民家のある場所というのは多くの場合住宅の密集したエリアではなく、周辺が自然に囲まれた広い土地の中に建っています。
大きな窓や縁側から見える広い庭、山、川といった美しい景色は、都会の喧噪で疲れた現代人の心と体を癒してくれるはずです。

自然素材で体や環境に優しい

古民家は木はもちろん、壁は土壁、屋根は茅葺など自然の素材を使って造られているため、例えば一緒に暮らす家族の中にアレルギー体質の人がいる場合、化学物質の多い現代の住宅よりも体に優しい生活を送ることが出来るというメリットもあります。

地域の人と交流を持てる

古民家は地方に多く、特に移住を推進している田舎などでは移住してきた人を地域の住民が歓迎してくれたり、田舎ならではのご近所付き合い等で交流を持ちやすく、知らない町でも人の温かさに触れる機会が多いでしょう。
また、古民家をリノベーションする方法や古民家の魅力を発信する側になって、自分でイベントを開催するという方も多く見られます。

魅力の多い古民家でも注意すべきこと

以上のように古民家にはたくさんの魅力がありますが、もちろんデメリットや注意したい点もいくつかあります。
物件の購入やリノベーションをする前に知っておくことで必要な対策をとることが可能ですので、以下の項目を確認しておきましょう。

必要なリノベーション

古民家は耐震や断熱といった機能が劣っており、現在の建築基準法に適合した安全な暮らしや快適な生活を送るために、これらの機能を補強した工事を施工しなくてはなりません。
また、キッチンやトイレ、風呂等の水回りの設備も古いため、最新のものに交換する必要があります。
これらのリノベーションには予想以上に高い費用がかかるケースが少なくありませんので、予算の内におさまるよう工務店や建築士と相談して設計や計画を進めましょう。
空き家となっている古民家のリノベーションには、自治体によって補助金や助成金を設置している場合もありますので、条件を満たしていればそのような制度を活用することもおすすめです。
暮らし始めた後も定期的にメンテナンスが必要ですので、その点もしっかり確認しておきましょう。

交通手段や施設の確認

古民家は田舎に建てられていることが多くそれが魅力の一つではありますが、その反面、交通手段が限られていたり、買い物できるスーパーが遠い、病気やケガをした時に病院が遠い等、不便なことも出てきます。
そのため、事前にそれらの問題を解決できる手段があるかどうかを確認することが大切です。

仕事の確保

古民家に住むにあたり、会社を辞めて移住してくると言う方も多くいます。
しかし地方と都心部では職種や求人の数は大きく異なり、移住した後に仕事を探し始めるとなると想像以上に仕事を見つけるのに時間がかかってしまい経済的に苦しくなるケースも多いのです。
そのため、リモートワークで住んでいる場所を問わず出来る仕事や、現地での仕事の情報をあらかじめ求人サイト等で検索して調査しておき、出来るだけ移住する前に収入経路を確保しておくことをおすすめします。