日本家屋をリノベーションして唯一無二の家づくり!成功させるためのポイントは?
日本家屋をリノベーションして唯一無二の家づくり!成功させるためのポイントは?
2024.05.07
築年数50年、中には100年を超える昔ながらの歴史ある日本家屋を現代の暮らしに合わせリノベーションし、オリジナリティあふれるおしゃれな住まいや店舗として再生する取り組みが注目を集めています。
今回の記事では、この古い日本家屋の魅力とリノベーションをするメリット、デメリット、そしてリノベをする前に知っておきたいポイントや注意点について解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、これから日本家屋のリノベーション・リフォームを検討している皆様に向け参考になればと思います。
日本家屋が持つ魅力とは
古い日本家屋、いわゆる「古民家」には、壊れそう、寒そう、暗くて怖いというイメージを持っている人もいるかと思います。
しかし実は昔の日本家屋は高い技術力が必要な伝統構法を用いた建物が多くあり、現代の住宅ではあまり使われない高価で手に入れることが困難な希少な材木や建材が使われていることも多いのです。
高温多湿で地震や台風等の自然災害の多い日本の環境の中で、木造の建物が長い年月倒壊せずにいるということはそれだけ造りが頑丈で強度が高いということの表れですし、今の家にはほとんど見られない大きく広い玄関の土間や囲炉裏、縁側、釜土といった場所も魅力的で憧れている人も少なくないのではないでしょうか。
そのため住む人がいないからといって放置して劣化させてしまったり、空き家となっているからといって簡単に取り壊してしまうのは日本の文化を保護し継承していく点でも非常にもったいない事だと思います。
日本家屋をリノベーションするメリット
古い日本家屋をリノベーションすることにはさまざまなメリットがあります。
その中でお伝えしたい主なメリットを以下、紹介していきます。
唯一無二の風情ある家づくり
梁や柱など長く時間を経過したことにより変化した木材の色は、新築では得られない古い日本家屋ならではの味や風情でもあります。
それらはそのまま残して活かし、状態が劣化してしまった壁や屋根、畳、キッチン、トイレ、浴室といった水回りなどの部分は必要に応じて改修し、その際、現代の生活や家族のライフスタイルに合わせ機能性の高い最新の設備を導入することで、古き良きものと新しいものが融合した快適で唯一無二のデザインと趣のあるモダンな空間を作ることが可能となります。
家づくりにこだわりの強い方には特におすすめです。
田舎暮らしを実現できる
地方移住や田舎暮らしを希望している方の中には、住居やビジネスのために古い日本家屋を安く購入しリノベーションを行う人がたくさんいます。
古民家は比較的自然豊かな環境の田舎に建てられている(残っている)傾向にあるため、田舎暮らしをしたい方が初期費用や移住後の生活費を抑える目的でも購入されています。
また、子どもを自然の中でのびのび育てたいと考える子育て世帯の方にも人気で、家族みんなが健康的な暮らしを送るための大きな選択肢の一つとなっています。
税の軽減や補助金を利用できる
固定資産税は建物の築年数に応じて軽減措置があるため、古い日本家屋の場合にも適用される可能性が高いです。
また、国や自治体によって家の耐震や断熱の補強といった古民家では必須となるリノベーション工事に対し補助金を給付する制度を設けているケースもあります。
詳細については自治体によって異なりますので、各自治体の窓口に相談、確認してみてください。
日本家屋をリノベーションするデメリット
古い日本家屋をリノベーションする際、以上のようなメリットがある反面デメリットも存在します。
建物の性能が劣る
築年数の古い日本家屋の多くは現在の耐震基準を満たしていないため、耐震性に問題がある場合があります。
安全に暮らすためにもリノベーションをする時にしっかりと耐震診断を行い、その上で必要な措置を取りましょう。
また、古民家は天井が高く間取りも広く窓も大きいため風通しの良い開放的な構造となっていることが多く、夏は快適に過ごすことが出来ますが反対に冬は寒いという特徴があります。
風通しの良さがこの時は仇となり、暖房が効きにくいため光熱費がかなり高くなってしまったという声もよく耳にします。
そのためリノベーションでは断熱材を用いて断熱性を高める施工も必要です。
リノベーション費用が高額になる
上記のような耐震性、断熱性の補強工事や水回りの工事の他、劣化が激しい物件の場合には新築や建て替えを行うのと同じくらいかそれよりもリノベーション費用の方が高くなってしまう可能性もあります。
そのため、購入をする前にどれくらいのリノベーションが必要となるのかを想定し、不動産会社に相談して予算オーバーにならない物件を探すことが大切です。
日本家屋のリノベーションを成功させるコツと注意点
それでは日本家屋のリノベーションを失敗しないために知っておきたいポイントや注意が必要な点について説明します。
予算設計は余裕を持って行う
デメリットの項目でも説明しましたが、古い日本家屋のリノベーションは高額な費用がかかる場合があります。
実際に施工を開始してからも修繕が必要な箇所が見つかり最初に見積もりをした金額から上がってしまうこともよくあるため、余裕を持った予算設計を立てておくことが非常に大切です。
また、断熱性や耐震性は後から追加で施工することは非常に難しいため、必ず最初の時点で組み込んでおきましょう。
将来のことを見据えて部屋の段差をバリアフリーに変える工事も含めておくことをおすすめします。
古民家リノベーションの経験が豊富な会社に依頼する
古い日本家屋のリノベーションは、使われている構法や建材等が現代の建物とは異なります。
そのため一般的な既存の中古住宅やマンションのリノベーションを多く行っているからといって、古民家のリノベーションも上手とは限りません。
古民家のリノベーションを行った事例が多くあって、更に実際に施工した写真を見て好みのデザインの施工が多いことも業者選びのポイントとして探しましょう。
リノベーション箇所は出来るだけ一度に行う
建物全体のリノベーションには高いお金がかかります。
しかし耐震工事、断熱工事、水回りの設備の交換、間取りの変更といった工事は大掛かりで工期も長くかかりますので、これらを分けて後から部分的に実施する方が大変です。
出来るだけまとめて一度に施工しましょう。
昔の家はリビングとダイニングが分かれているものが多いのですが、家事の導線や住みやすさを考えてLDKへの変更が人気です。
そのあたりの設計も事前に相談し、同時にリノベーションを行うことがおすすめです。
まとめ
古い日本家屋は高い技術や希少な建材が使われた文化的にも価値の高い建築物であることが多いです。
また、長い時代を経たからこそ出る味わいや風情があることから、すべてを建て替えるのではなく活用できるものはそのまま残すことで唯一無二の家づくりができる他、リノベーション費用を抑えることにもつながります。
ただし一般的な現代の住宅のリノベーションとは方法が異なるため、古民家再生を専門に扱うリノベーション会社に施工を依頼することが大切。
ぜひ当社にご相談いただければと思います。
本サイトでは今回の記事以外にも古民家のリノベーションに関連したさまざまな情報を発信しております。
どうぞ合わせてご覧いただければと思います。