古民家を洋風古民家にリフォームするポイント
古民家を洋風古民家にリフォームするポイント
2024.04.01
「古民家をリフォームして和モダンな家に変身させたい!」
昔ながらの日本の住宅である古民家が醸し出す落ち着きや癒しの雰囲気には大きな魅力がありますが、ライフスタイルや好みの変化等理由により「洋風な家にリフォームしたい」という声も耳にします。
実際、古民家に洋風のテイストを取り入れる和モダンな家は最近非常に人気が高まっており、特にインテリアにこだわりのあるお客様にとっては唯一無二の家づくりが出来ると好評です。
しかし洋風古民家にするにはどの箇所をどのようにリノベーションすれば良いのか分からない、とお悩みの方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では、洋風古民家へリフォームを行うコツとポイントについて解説します。
どうぞ最後までご覧いただき、洋風古民家の家づくりの参考にしていただければと思います。
洋風古民家は和と洋の良いところを活かす
古民家を洋風の家にする場合、和風か洋風のどちらかに寄せたり無計画にごちゃ混ぜにしてしまうのではなく、「暮らしやすい家」にするために和と洋のそれぞれの良さを活かし上手く調和させることが大切です。
例えば、「畳の部屋」いわゆる”和室”は、和風の家には欠かすことの出来ないものですよね。
畳の匂いや独特の空間に日本人は懐かしさや落ち着きを感じ、洋風古民家にリフォームをしても畳の部屋は残したい、という人も少なくありません。
しかし、現代の生活で使用される家具やベッドを置く場合、畳を傷めてしまったりメンテナンスや掃除等のお手入れが意外と大変なもの。
そこで部屋の一部を畳にする(またはフローリングにする)、という施工の方法があります。
ホテルや旅館でも和洋室といって、和室の一部がフローリングになっており、そこにベッドが置かれているというお部屋がありますよね。そのような雰囲気をイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
特に一緒に暮らす家族の中に高齢者や小さな子どもがいるご家庭の場合、フローリングの固い床よりも安心・安全のために畳のエリアを作ることをご希望されるケースは非常に多いです。
また、建物や内装を洋風にリフォームしても、庭に和を取り入れることで和モダンな雰囲気を実現させることも可能です。
例えば、洋風の家で人気のウッドデッキは庭が狭い場合に広いスペースを確保することが難しいのですが、古民家の「縁側」を残すことでスペースを抑えながら和の雰囲気を取り入れられます。
他にも、生活やスペースを考えてドアの引き戸や玄関の土間といった古民家ならではの建具や設備を部分的に残すことで、暮らしやすい和モダンな家づくりが実現します。
古民家を洋風にする時の注意点
古民家を洋風にリノベーションする際に意外と盲点になるのが「天井の高さ」です。
古民家が建てられた昔の時代は畳の上に座って生活をするスタイルが一般的でした。
そのため、古民家は現代の家と比べて天井の高さが低いことがほとんどです。
一般的な和室から洋室へのリノベーションでは、畳を外して下地を張りフローリングとなる木材を敷いていくというシンプルな工事になりますが、古民家でこの方法を適用すると椅子での生活を想定している場合に天井が更に低く感じ少し圧迫感を受ける可能性があるという点を注意しなければなりません。
改善策としては、古民家の天井裏の梁を出し、吹き抜けを作ってあげると圧迫感がなくなります。
もう一つ、気を付けたいのが「段差」です。
畳とフローリングは厚みが違い、フローリングの方が薄く作られています。そのため、張り替えの際に下地で調整を行わないと、敷居や廊下との間に段差が生じてしまうのです。
リノベーションを依頼する会社に相談し、前もってしっかりと確認することが失敗を防ぐために重要です。
和風から洋風の古民家にリフォームする簡単な方法
古民家は日本の伝統的な高い建築技術を用いた貴重な建築物です。
長い年月をかけて変化した柱の色は古民家にしか出せない味わいがあり、洋風にリフォームするにしてもその全てを無くしてしまうのはもったいないですし、費用も高額になります。
そのため、例えば上記で紹介したように畳をフローリングに変える、壁を洋風に塗り替える等、大きな間取りの変更などをしなくても洋風へとリフォームすることは可能です。
それだけでも部屋の雰囲気は大きく変わりますし、インテリアを考える際にも好みの部屋にレイアウトしやすく、収納の幅が広がったり整理整頓がしやすい部屋になるといったメリットも得られます。
もちろん、古民家の古材を活かして外観から思い切り洋風建築に作り変えることも可能ですので、その際はぜひ古民家再生の実績と経験豊富な当社へご相談いただければと思います。