古民家でゲストハウスを運営し地域を盛り上げよう
古民家でゲストハウスを運営し地域を盛り上げよう
2023.10.27
古民家をゲストハウスにする事例が全国的に増えており、中にはなかなか予約が取れない程人気のゲストハウスもあるようです。
人が住まなくなってしまった古い家や建物を買い取り、部屋や水回りなどに必要な改修を加えてゲストハウスとして新たに生まれ変わらせる事は、新たに建物を建てるよりもコストが少なそうですし、自分たちの好みでDIYも楽しめそうです。
そこで今回の記事では、古民家ゲストハウスが増えている理由、最近のゲストハウスの特徴などを紹介してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、古民家でゲストハウスを作りたい人も泊まりたい人も皆さんの参考にしていただければと思います。
ゲストハウスの種類
ゲストハウスとひと言で言っても、最近は様々な特徴を持ったハウスがあります。
例えばトレッキングやカヌー、農業、陶芸、キノコ狩り、乗馬、街の案内、温泉等、その場所の環境にあわせたイベントの体験やアクティビティが出来るゲストハウス。
時代に合わせてコワーキングスペースや車で様々な地域を回るワーケーションに必要な設備を揃えたゲストハウス。一棟貸し切り型のゲストハウス。女性専用のゲストハウス。地元の食材を使った朝食付きのゲストハウス。
そして中には施設の中にカフェやバー、劇場などを備えているエンタメ要素の強いゲストハウスもあります。
そして古民家を利用したゲストハウスは、割と小さな建物の多い一般的なゲストハウスと違い、築100年、200年といった普段は宿泊どころか入ったこともないような歴史的な建築物を再生し、まるで昔の日本にタイムスリップしたような非日常を味わえる、何だか懐かしく落ち着いた空間の中でゆっくり時間を過ごせて料金も安いということで非常に人気となっています。
古民家ゲストハウスは現代の暮らしに合わせて当然必要なリノベーションはしているものの、古民家の雰囲気が残るよう天井や梁、柱などは極力そのままにしているケースが多いため、囲炉裏が残っていてそこで料理し食事することができたり、夏の夜にはお部屋に蚊帳を張ったりと古き良き日本の暮らしを疑似体験することが出来るのです。
なぜ古民家ゲストハウスが増えているのか
コロナ渦により観光客が減った時期はあったものの、2023年には再び外国人や国内の観光客が少しずつ戻ってきたことで、再びゲストハウスが増えてきています。
日本ではゲストハウスというとバックパッカーや貧乏旅というイメージがまだあるかと思いますが、海外では旅行の時の宿泊先としてもっと一般的であり、更に最近のゲストハウスはかつてのイメージと異なり綺麗で設備やサービスも充実しているところが多く、あえてゲストハウスを選ぶという方も少なくありません。
その中でも古民家を活用したゲストハウスは外国人観光客から人気が高く、更にゲストハウスを建てる側としても観光客を呼び、地域の町興しや新たな町づくりのために事業として実施している自治体が増えているのです。
また、昨今は都会から地方への移住希望者が増え、移住先の古民家を購入しゲストハウスとしてリノベーションし運営する移住者もいます。
地元の方がスタッフとして雇用されることで経済的な効果も期待できるでしょう。
田舎の古民家はアクセスが悪いと住宅としての買い手はなかなか見つかりませんが、ゲストハウスのような宿泊施設であれば自然が豊かで旅の楽しみを感じられるロケーションであることが逆に強みとなりますので、地方移住を考えいている方にはおすすめの仕事とも言えます。
まとめ
以上のように、古民家を活用したゲストハウスは古き良き日本を感じ、滞在している時間を満喫し、更に料金も抑えたいという人の思いと、日本の伝統技術、伝統建築を守り継承し、地域の活性化を願う地元の方の思いが合わさった取り組みであり、今後も注目が高まっていくことでしょう。
なお、古民家を購入、リノベーションを行う際には、建築基準法などで制限があることが多いため、必ず工務店や設計士、建築家など専門家に相談、確認しながら進めるようにして下さい。