漆喰塗装で壁をきれいに保つ方法|特徴・費用・DIY事例まとめ【2025年版】 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

漆喰塗装で壁をきれいに保つ方法|特徴・費用・DIY事例まとめ【2025年版】

漆喰塗装で壁をきれいに保つ方法|特徴・費用・DIY事例まとめ【2025年版】

2025.08.16

漆喰(しっくい)とは?その特徴と魅力

漆喰(しっくい)は、日本で古くから使用されてきた建材で、主成分は消石灰です。左官職人がコテを使って壁や天井に塗ることで、美しい仕上がりを実現します。近年では「本物の素材を使った快適な生活を送りたい」という需要から、漆喰の塗装やDIYが再注目されています。

漆喰の大きな特徴は以下の通りです。

  • 調湿機能:湿度が高い時は水分を吸収し、乾燥した時は放出するため、室内を快適に調整。
  • カビ防止:漆喰はアルカリ性の性質を持ち、カビの発生を抑える効果。
  • 防火性能:無機質な建材のため燃えにくく、防火性が高い。
  • 消臭効果:ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する働きがあり、ペットと暮らす家にもおすすめ。

このように、漆喰は他の塗料やクロスと比較しても耐久性や効果が高く、長く利用できる建材として人気です。

漆喰塗装が可能な場所と用途

漆喰は室内の壁面や外壁、さらには屋根や店舗の内装にも使用可能です。
ただし下地や状態によってはそのまま塗れないケースもあるため、事前の確認が必要です。

  • 外壁リフォーム:既存のモルタルやサイディングの上に下塗り(シーラー)を行えば塗装可能。
  • 室内のDIY:小さな穴やひび割れを補修してから塗れば、初心者でも簡単に施工できる。
  • 屋根の補修:劣化や剥がれが進んだ箇所をカバーする際に漆喰を使用。

特に最近は「アレスシックイ」「ヌレール」「うま~くヌレール」等の商品シリーズが人気で、DIY用としても広く流通しています。

漆喰塗装の方法と手順

1. 下地処理

まずは汚れやカビを落とし、ひび割れや傷を補修します。必要に応じてシーラーを使って下塗りを行います。

2. 養生

テープや布を使って床や周囲を養生し、塗料が付着しないようにします。

3. 漆喰を混ぜる

水で混ぜ、程よい湿性になるよう調整。専用の道具やスポンジを使えばムラなく塗りやすいです。

4. 塗り作業

左官職人はコテを使いますが、DIYではローラーや刷毛でも塗れるタイプの漆喰ペイントが便利です。重ね塗りを行うと仕上げがよりきれいになります。

5. 乾燥と確認

乾燥時間は季節や湿度により異なりますが、目安は約2年ごとのメンテナンス。しっかり乾いたら仕上がりをチェックします。

漆喰塗装の費用相場

漆喰塗装の費用は、施工場所や面積、業者によって変わります。

  • DIYの場合:1㎡あたり500円程度から可能(材料費のみ)。
  • 業者に依頼する場合:1㎡あたり2,500円〜5,000円が相場。
  • 外壁全体を依頼する場合:施工費込みで数十万円以上になるケースも。

自分で塗れるDIY商品を選べばやすく済ませられますが、大きな面や劣化が激しい場合はプロの会社や業者に相談するのが安心です。

DIYと業者施工の比較

  • DIYのメリット:費用が安く、自分で作業する達成感がある。
  • デメリット:注意点を守らないと剥がれやひび割れが発生。
  • 業者施工のメリット:職人による確実な仕上がり。保証やサービスがある。
  • デメリット:価格が高くなる。

状況に応じて選び、リフォーム計画を立てましょう。

漆喰塗装に適した商品一覧(おすすめブランド)

  • アレスシックイ(関西ペイント):調湿・消臭効果に優れたブランド商品。
  • うま~くヌレール:初心者でも扱いやすいDIY向け。
  • ヌレールシリーズ:外壁や室内両方に対応可能。

本物素材を求める方には自然系、つや消しデザインを好む方にはシンプル系がおすすめです。

漆喰塗装の注意点とメンテナンス

  • 注意点:酸性の汚れに弱いため、消しゴムや布で優しく落としましょう。
  • メンテナンス:2年程度を目安に劣化や剥がれを点検。
  • 防水処理:外壁には専用剤を使って保護するのが効果的。

漆喰塗装の色・種類・素材について知っておきたいこと

漆喰塗装の色と仕上がり

漆喰は元々白く仕上がるのが特徴ですが、色を加えてデザイン性を高めることも可能です。最近では自然素材を使うカラーバリエーションが豊富に作られており、木や土壁と合わせても違和感がありません。もちろん、漆喰独自の柔らかな質感を残すこともできます。

漆喰とプラスター・セメントの違い

漆喰は消石灰を主成分とした建材ですが、似た素材にプラスターやセメントがあります。

  • プラスター:石膏を主に使った塗材で、硬化が早く軽い。
  • セメント:強度が高いが調湿性はなく、湿気や風の影響を受けやすい。
  • 漆喰:調湿・防カビ効果を持っており、自然素材の代表格と言われています。

この違いを知り、適切な用途を選ぶことが大切です。

部分補修と塗り替えの流れ

外壁や室内の表面が劣化した場合、一部の部分だけを塗り替えることも可能です。

  1. 劣化の原因を確認
  2. 落ちている漆喰を取り除く
  3. 直接下地に新しい漆喰を塗って補修
  4. 全体の流れを見て色や質感を合わせる

この方法なら施工費用を抑えつつ、長い期間きれいに保てます。

実際の注意点と劣化の変化

漆喰は自然素材のため、施工後の状況によって変わっていきます。湿気が多い場所ではカビが生えやすくなる場合もありますが、アルカリ性の性質により比較的強く対応できます。繊維クロスの上から塗れる商品も登場しており、選択肢が多いのも魅力です。

DIYと購入のポイント

DIYで使う場合は、あらかじめ凹凸や下地の状態を十分に確認しましょう。
ホームセンターやネットで購入できる商品には、ローラーや刷毛でうまく塗れる軽量タイプもあり、軽い仕上がりが人気です。

まとめ|漆喰塗装で快適な生活を

漆喰塗装は、湿度調整・防カビ・消臭・防火といった多くの機能を持つ優れた建材です。DIYから業者施工まで幅広い方法があり、費用や状況に合わせて選ぶことが可能です。

2025年現在、漆喰はデザイン性・機能性ともに評価が高く、リフォームや店舗工事にも活用が増えています。
これから漆喰塗装を検討する方は、この記事で紹介した情報や注意点を参考に、最適な商品や方法を探すとよいでしょう。

ご覧いただいたページが、漆喰塗装の理解と施工の第一歩となれば幸いです。