リフォームはどこまでできる?予算別にできることを解説します
リフォームはどこまでできる?予算別にできることを解説します
2024.07.03
一戸建てもマンションも、家(建物)は時間の経過とともにどうしても状態の劣化や老朽化していきます。また、生活の中で破損することもあるでしょう。そこでリフォームを検討する人が多くいらっしゃいますが、住まいをより快適で機能的な空間にするためのものですが、予算に応じてどこまでできるのか、リフォームの範囲や内容は異なります。そこで今回の記事では、予算別に分け、どのようなリフォームが可能なのかを詳しく解説します。それぞれの予算はあくまで目安ですが、理想の住まいを実現するための参考情報を提供しますので、ぜひ最後までご覧ください。
予算10万円以下でリフォームはどこまでできる?
部分的な内装の変更
限られた予算であっても、部屋の印象を大きく変えることができます。例えば、壁紙の張り替えやペイントは比較的安価で効果的な方法です。費用を抑えるためにDIYで行うことも可能なので、材料費だけで済ませることもできます。
照明の交換
お金をかけて大きなリフォームを行うことが難しいケースでは、照明の交換をおすすめします。照明を交換するだけでも部屋の雰囲気は大きく変わりますし、LED照明に変更することで省エネ効果も期待できます。また、間接照明を取り入れることで、リラックスできる空間を作り出すことも可能です。
キッチンやバスルームの小物交換
キッチンや風呂の蛇口やシャワーヘッド、タオルラックなどの小物を新しいものに交換することで、水回りの清潔感と機能性が向上します。これらの小物は比較的安い価格で手に入れることができるため、コストパフォーマンスが高いリフォーム方法です。
予算50万円以下でリフォームはどこまでできる?
部分的なリフォーム
予算が50万円以下であれば、部屋全体の内装をリフォームすることが可能です。例えば、フローリングの張り替えや畳の交換、階段・廊下への手すりやすべり止めの設置などが挙げられます。また、床材を変更することで部屋の印象を大きく変えることができます。
トイレや洗面所のリフォーム
トイレや洗面所のリフォームもこの予算内で行うことが可能です。便器の交換や洗面台の設置、壁紙や床材の張り替えなどが含まれます。水まわりの設備が古いとどうしても見た目や衛生面が気になってきますので、最新の設備に変更することで快適性と清潔感が向上します。
窓の断熱リフォーム
窓の断熱リフォームを行うことで、冬の寒さや夏の暑さを防ぎ、快適な室内環境を作ることができます。二重窓の設置や断熱フィルムの貼り付けなどが効果的です。また、断熱性能の向上により、光熱費の節約も期待できます。
予算100万円以下でリフォームはどこまでできる?
キッチンのリフォーム
予算が100万円以下であれば、キッチンのリフォームが可能です。キッチン全体を新たに交換することは難しいですが、シンクやコンロ、収納スペースの変更ができます。キッチンの使い勝手が向上し、料理や家事が楽しくなるでしょう。
バスルームのリフォーム
バスルームのリフォームもこの予算内で行うことができます。ユニットバスの交換や浴槽の設置、シャワーの取り付けなどが含まれます。快適なバスタイムを過ごせるようになり、リラックス効果も高まります。
外壁や屋根の補修
外壁や屋根の補修も予算100万円以下で可能です。塗装の塗り替えやひび割れの補修、防水処理などが含まれます。外観をきれいに保つだけでなく、建物の耐久性を向上させる効果もあります。
和室から洋室に変更
面積にもよりますが、主に6~8畳程度であれば和室全体を洋室に変更するリフォームを行うことが可能です。襖を洋室の建具に変えたり、押入れをクローゼットへ変更したり、壁や天井を変更する工事も含まれます。
予算300万円以下でリフォームはどこまでできる?
フルリフォーム
300万円までの費用をかけられるのであれば、部屋全体のフルリフォームを行うことも可能です。リビングやダイニング、寝室などの内装を一新し、快適な空間を作り上げることができます。壁紙や床材の変更、照明の取り付けなど、トータルでデザインを統一することができます。
キッチンとバスルームのリフォーム
この予算内ならキッチンとバスルームを同時にリフォームすることも可能です。最新の設備を導入することで、機能性とデザイン性が向上します。システムキッチンの導入やユニットバスの交換など、大掛かりな規模のリフォームが可能です。
耐震補強
耐震補強もこの予算内で行うことができます。建物の構造を強化し、地震に対する耐久性を向上させることが目的です。古民家のように50年以上前に建てられたような築年数の古い建物に住んでいたり購入を検討している場合は、しっかり耐震診断を受けた上で必要な補強工事を行うことで安心・安全な住まいを実現できます。
予算500万円以下でリフォームはどこまでできる?
全面的なリフォーム
予算が500万円以下であれば、住宅全体の全面的なリフォームが可能です。内装の変更だけでなく、間取りの変更や設備の一新、バリアフリー施工も含まれます。家族構成やライフスタイルの変化に合わせた住まいを実現することができます。
エクステリアのリフォーム
エクステリアのリフォームもこの予算内で行うことができます。庭のリフォームやカーポートの設置、外構工事などが含まれます。外観を美しく整えることで、住まい全体の印象を大きく変えることができます。
エコリフォーム
エコリフォームも予算500万円以下で可能です。太陽光発電システムの導入や断熱材の強化、省エネ設備の設置などが含まれます。環境に優しい住まいを実現し、光熱費の削減も期待できます。
予算1000万円以下でリフォームはどこまでできる?
フルリフォームと間取り変更
予算1000万円以下であれば、住宅全体のフルリフォームに加えて、間取りの変更も可能です。リビングとダイニングを一体化して広くLDKにする、部屋を増やす、収納スペースを拡張するなど、家族のライフスタイルに合わせたリフォームができます。
高品質なキッチンとバスルームのリフォーム
キッチンやバスルームを高いグレードの設備に変更することができます。システムキッチンの導入、最新のユニットバスの設置、浴室暖房乾燥機やジェットバスの導入など、快適性を追求したリフォームが可能です。
外構とガーデニング
外構のリフォームやガーデニングもこの予算内で行うことができます。庭の造園やウッドデッキの設置、ガレージやカーポートの拡張など、外観と機能性を高めるリフォームが可能です。
予算1500万円以下でリフォームはどこまでできる?
大規模なリノベーション
ここまでの金額をかければ大規模なリノベーションも可能になります。増築したり、住宅全体の内外装を一新し、最新の設備を導入することで、まるで新築のような住まいを実現できます。断熱性能や耐震性の向上も含め、全面的な改修が可能です。新築で建て替えを行うよりも既存の中古の物件をリフォームした方が、よりグレードの高い設備の導入やデザインのこだわりを実現させやすいでしょう。
高級感のあるリフォーム
高級感のある素材やデザインを取り入れたリフォームが可能です。大理石の床や高級な壁材、デザイナーズキッチンやバスルームの導入など、細部にまでこだわったリフォームが実現できます。
スマートホーム化
最新のスマートホーム技術を導入することも可能です。ホームオートメーションシステム、スマートセキュリティ、エネルギー管理システムなどを組み込むことで、便利で効率的な住まいを作ることができます。
リフォームで利用できる補助金制度について
以上のように予算によってリフォームがどこまでできるかは大きく異なります。リフォームを計画してみると意外と費用がかかることが分かり、予算を超えるため希望のリフォームを断念する場合もあるでしょう。そこで、条件があえば補助金などの制度を活用してみてはいかがでしょうか?補助金制度は国や自治体が提供しており、省エネリフォーム、耐震補強、高齢者向けのバリアフリー改修など、さまざまなリフォームに対応しています。以下、主な補助金制度を紹介します。
<省エネリフォーム補助金>
断熱材の設置や高効率な給湯器の導入、窓の二重ガラス化など、省エネ性能を向上させるリフォームが対象です。
<耐震補強補助金>
耐震診断と補強工事に対する補助金が提供されており、古い住宅の安全性を高めるために利用できます。
<バリアフリー改修補助金>
介護のための手すりの設置や段差の解消、滑りにくい床材の導入、玄関扉や部屋のドアを引き戸に変更する等、高齢者や障害者が住みやすい住環境を整えるための補助金です。暮らしの中の不安を軽減させることが可能です。
利用方法と注意点
補助金を利用するには、事前に申請が必要です。申請方法や条件は各自治体や補助金の種類によって異なるため、最新の情報を自治体のホームページや専門サイトで確認することが重要です。また、工事内容や使用する材料が補助金の対象条件に適合しているかもチェックしておきましょう。
リフォームローンや住宅ローンという選択も
リフォームには高額な費用がかかるケースもあり、ローンとしてお金の借入れを検討される人も多くいらっしゃいます。
いずれも審査が必要で、審査にかかる期間や金利、借入年数、借入可能な上限などが定められていますが、大きく分けて借入額が少ない場合はリフォームローン、大きなリフォームの際は住宅ローンを受けられる可能性があります。各条件や詳細については、金融機関に問合せてみて下さい。
まとめ
リフォームは予算に応じて、さまざまな範囲や内容で実施することができます。少ない予算でもDIYを取り入れるなど工夫次第で費用を抑え快適な空間を作り上げることができますし、予算が増えるほど複数の箇所、大規模なリフォームが可能になります。自分の理想の住まいを実現するためには、今回紹介した予算の相場を見て相談しながら計画を立てることが大切です。
リフォームを後で後悔しないためには、信頼できるリフォーム業者を選びが重要です。コツとしては複数の会社から見積もりをもらって比較を行い、業者ごとの過去の事例を見て自分のニーズに合ったプランを見つけて依頼を決めることがポイントです。理想の住まいを実現するために、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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