新築で家を建てる際に費用を抑えるには? - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

新築で家を建てる際に費用を抑えるには?

新築で家を建てる際に費用を抑えるには?

2024.06.03

新築で注文住宅を建てる場合、自由な設計や設備や建材が選べるからこそ始めに考えていた予算を大幅にオーバーしてしまった!という事例が少なくありません。
また、費用を抑えて新築の家を建てたいという人も多いでしょう。
そこで今回の記事では、新築の住宅を建てる際にできるだけ理想を叶えながら費用を抑えるコツや対策について解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、これから新築を検討している皆様に向け参考になればと思います。

新築費用を抑えるポイントとテクニック

1.優先順位をつける

新築で家を建てる際の建築費を抑えたい場合、まずどんな家でどんな生活をしたいのかを具体的に想像し、家族全員で希望を出し合い一覧にまとめてみましょう。
みんなの意見が出揃ったら、その中から複数の人が一致する項目などを話し合い優先順位をつけて上から並べていきます。
頭の中で何となく思い浮かべているよりもより詳細にリストアップしておくことで、後からカタログやメーカーのおすすめ等に惹かれてどんどん追加や変更、グレードを不必要に上げてしまう等の状態を防ぎ、自分たちの理想の家づくりを集中して進めることができるでしょう。

2.最初から全てを作ろうとしない

住まいの設計を考える時、例えば「子どもが増えた時のことを考えてもう1部屋増やそう」「老後に備えてトイレや風呂、廊下は広くしよう」等、将来的な可能性を想定してプランを立てる方も多いと思います。
しかし、まだ不確定なことを盛り込み最初からすべての可能性に対応させようとすると、実際に必要ではないものやスペースを作って無駄なコストがかかってしまうことになりかねません。
一戸建てにしてもマンションにしても、生活をしていく中で家族の構成やライフスタイルの変化に応じて仕切りをつけたり間取りの変更をすることは可能なので、どちらかというと最初から作り込むのではなく、”リフォーム・リノベーションをしやすい設計”にすることをおすすめします。

3.床面積を減らす

家の建築費は建築資材や工事の手間と比例して増えます。
つまり、床面積が広ければ広いほど金額も増加していくのです。
そのため、(建蔽率や容積率の制限もありますが)土地を購入したら敷地にめいいっぱい
建物を建てるのではなく、なるべく延床面積をコンパクトにすることでコストカットが実現します。
例としては家の角を削って2階の箇所をバルコニーにすることで基礎工事費を目安として数十万円単位でカットできることもあります。
床面積を狭くしても、その分、窓を大きく設置したり内装を工夫することで広い空間を演出することはいくらでも可能です。
必要があれば後から広くすることは可能ですが、最初の段階から広くとったものを小さくするのは時間がかかることも頭に入れておきましょう。

4.ドアや壁の区切りを減らす

新築費用を抑えるポイントに「壁」「扉」の存在があります。
上記の通り床面積を削減する場合、狭い空間を更に壁や扉で区切ってしまうと一つ一つの部屋が小さくなり使い勝手が悪く、更に工事費や材料費もかかるという結果に陥ります。
扉一つに対して工事費の相場は約5万円~10万円かかります。
特に子ども部屋でこのような設計をしがちですが、先述したように今すぐ必要でない場合は一旦リビングとつなげてカーテンで仕切れるようにしたり、後から扉をつければ個室になるような設計をしておくと、家族構成の変化に柔軟に対応し費用を抑えることができるでしょう。
他にも今人気のパントリー等の収納スペースについても扉はつけない、1階と2階に吹き抜けを作ることもコストダウンにつながります。

5.家の形はシンプルに

家に凹凸が多いと、同じ面積であっても作業の工程や資材が増え、結果として費用もかさみます。
家づくりにもっともお金がかかるのは基礎、屋根、外壁といった基本構造の部分。
これらが複雑になればなるほど費用は10万円単位で上がっていくのです。
とはいえ、家のデザインは暮らしやすさを考える上で重要なポイントになりますから、例えば周囲からの視線を遮るために必要な死角などもあるでしょう。
費用を抑えることと快適な生活に必要なもののバランスを考えることが大切です。

6.水回りはまとめて設置

新築の設計を進めていく中で予算がオーバーしそうな時は、水回りを見直してみましょう。
キッチン、トイレ、洗面所、浴室等をバラバラに配置してしまうと、配管が複雑になって費用がかさんでしまいます。
そのため、なるべく一か所にまとめて配置することで費用を下げることができます。
また、最近は各階にトイレを設置したいという家庭も増えていますが、本当に必要かどうか
検討しましょう。
トイレは1つ増えるごとに約50万円~60万円費用がアップするのです。
老後の備えであれば、後から押入れや収納をトイレに改修する方法もあるので、それを踏まえて設計を見直すこともおすすめです。

7.耐久性を考慮した設備選び

新築するならバスルームやシステムキッチンにはこだわりたいというケースはとても多いと思いますが、これらの設備の耐用年数は平均して20年前後。いずれ取り換え、交換の時期を迎えます。
価格を抑えるのなら、このようにいずれ交換する設備に関しては高額なものは避け、一般的な機能が備わっていればOKとし、見栄えで選ぶのではなく耐久性や性能にこだわって選ぶことをおすすめします。
ほかに交換が必要な設備には、給湯器、換気扇、洗面台、ガスコンロ、レンジフード、食洗器、蛇口、便器などがあります。

8.屋根裏を活用

収納を増やしたいなら屋根裏の空間を活用するのはいかがですか?
日本の家屋は三角形の屋根が多く、天井に屋根裏が発生しやすい構造です。
収納のために床面積を広げるよりは、屋根裏にかける工事費のほうが安く済む可能性は高いです。
ただし、収納ではなく居住スペースとしての利用となると3階建てと判断され、建築基準法や防火規制といった制度も厳しくなり申請も必要となりますので注意が必要です。
できれば2階建ての範囲で設置できるようにハウスメーカーや工務店と相談しましょう。

9.”必要な空間”だけを組み込む

「お客さんがたくさん来るかも知れない」「将来は二世帯で暮らすかも知れない」
そんな「かも知れない」ために客間や和室などを作ろうとしていませんか?
使うのか不確定な場所を作ると費用が高くなるだけでなく、後から「やっぱりいらなかった」と失敗してしまう可能性もあります。
もし和室も欲しいという要望がある場合は、リビングの一部を畳にして仕切れるようにすることで和室や客間、在宅ワーク等の用途で使用することもできます。

10.構造はシンプルにする

2階建ての建物の場合、それぞれの階の壁の位置を合わせることもコストカットにつながります。
複雑な構造にしてしまうとその分の作業の工程や使用する資材が増えてしまうためです。
また、日本の一般的な木造建築で使われる木材や内装用の素材というのは、畳の大きさを基準に規格されています。
その規格を外れてしまうと資材の調整が必要となるため、注意点として覚えておきましょう。
なお、複雑な設計は耐震性も落ちやすくなる傾向にあります。安心して暮らすためにもシンプルな間取りがおすすめです。

新築費用を抑えるその他の項目

以上で紹介したポイントの他にも、まだまだ費用を削れるところがあります。
それぞれの項目に分けて詳しい内容を以下に紹介しますので、ぜひチェックしてみて下さい。

土地

土地に関連する費用には主に地盤改良費や古家解体費、水道・ガス管の引き込み工事費といったものがあります。
地盤に問題がある場所だと状態によって改良に30~200万円程かかり、古家つきの土地は構造にもよりますが坪単価3~8万円の解体費が必要です。
また、水道やガス管の距離が遠いと引き込みに数十万円かかるため、これらの問題が最初からない状態の土地や物件を選ぶことで費用を抑えることが可能です。

施工業者

施工する業者が違えば当然各費用も異なります。
庭や玄関など外構費も含め複数の業者から見積もりの作成を依頼し比較することが大切。
ただし「安いから」という理由だけで選択するのはやめましょう。
過去の実績や好み、サービス内容やスタッフの対応等をさまざまな情報を総合して判断し、念のためネットで実際に依頼した人たちの評判も確認しておくと良いでしょう。

住宅ローン

金融機関によって住宅ローンの契約にかかる費用が異なります。
例えば融資手数料や保証料です。
ローンを組む場合はこれらの費用が抑えられる金融機関を選ぶことをおすすめします。

外観

建物の形状や屋根、外壁、窓といった外観もできるだけ複雑なものからシンプルに、材料の種類も安くても耐久性が高く機能的なものにすることで全体のコストを減らしましょう。
費用とともに性能も落としてしまうとメンテナンスの回数が増えたり、エアコン等の冷暖房がききにくくて電気代が高くなってしまう等住みにくくなってしまう可能性もあるため気を付けましょう。

まとめ

新築で費用を抑える方法は意外と多く、優先順位を決めてお金をかけるところと節約するところを明確にして削れる場所を検討していきましょう。
資金計画をしっかりと立て、費用を抑えたシンプルで性能の高い家を目指し、内装や家具などで魅力を出していくことがおすすめです。
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