古民家の代表的な活用例と物件探しのポイントを紹介します

空き家となっている古民家の物件をリノベーションし、新たな形で活用する取り組みが注目されています。
中には住まいとしてだけでなく、古民家を活用したビジネスが成功しているケースも多く見られ、今後も増えていくことが予想されます。
そこで今回の記事では、古民家の活用事例と物件を探すポイントについて解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき参考にしていただければと思います。

古民家の主な活用事例

古民家を住宅として以外の形で再生、活用している主な例を紹介していきます。

カフェ

「古民家カフェ」は古民家活用の代表とも言えるような存在です。
古民家が持つ落ち着いた癒しの雰囲気は、ゆったりとした時間の流れの中でコーヒーやお茶を楽しむ場所としてまさに最適な空間と言えます。
また、古民家はカフェだけでなく飲食店全般と相性が良く、うどん屋やそば屋、ラーメン屋、ピザ屋、パン屋、居酒屋、和食レストランに活用されている例もよく見かけることがあり、和の食材やメニューに限らずピザやパン等の工房を必要とするような飲食店にも雰囲気が良く合います。
築年数が古い古民家は建物自体に長い年月を経て得た歴史を感じさせる高い価値と魅力がありますから、古民家を活用して店をオープンさせると新しい店なのにもう何年も営業している老舗のような雰囲気を出せますし、初めて訪れたお客様もなぜか懐かしさを感じ、また来たくなるといった効果を期待できるでしょう。

ゲストハウス、民泊

高い天井や大きな梁、畳の部屋など日本の伝統や文化を伝えられる古民家の建築様式は、特に観光で日本に訪れた外国人の宿泊先として高い人気を誇っており、合掌造りの集落がある白川郷などは日本人よりも外国人観光客にとって非常に人気の観光スポットとして知られているようです。
そんな古民家をゲストハウスや民宿として改修する動きは個人だけでなく自治体が事業として実施しているところもあり、地域や町をあげてその土地の暮らしや文化を旅行者に知ってもらい体験してもらおうと取り組んでいます。
また、古民家を通して地元の人々と交流できるイベント等も積極的に開催されており、まさに町おこしとして古民家を活用している例と言えます。

ギャラリー

古民家は地方の自然豊かな環境に建てられていることが多く広い落ち着いた雰囲気を提供できるため、伝統工芸品やさまざまなアートを展示するのに最適なスペースと言えます。
そのため、さまざまなアーティストの作品を展示するギャラリーとしての活用例も多く見られます。
訪れる人にとっても、古民家で行われるギャラリーはゆっくりと作品を見て楽しむことができますし、年月の経った深みのある木材や建具の色は作品をより魅力的に引き立てる演出として力を発揮するでしょう。

コミュニティスペース

古民家をコミュニティスペースとして活用し、ワークショップや人々が交流できるイベントを開催する場所として利用している例もあります。
例えば小さなお子様を持つママやパパたちが子どもと一緒に集え、子育ての情報を共有したり支援を行う場所として活用されたり、小中高生が勉強できるスタディスペース、さまざまな講座を行う教育のスペースなど、さまざまな目的で地域の人が安心して集まれる場所として活用されています。

古民家の物件を探すポイント

インターネットで探す

相続などで古民家を手に入れたわけでない場合は、古民家を活用するために条件に合った物件を見つけなくてはなりませんよね。
使われなくなった古民家は全国に点在しているため、やはりインターネットを駆使して探す方法が主流になります。
「古民家　空き家」などのキーワードで検索すると、空き家バンクに登録された古民家の物件の他、不動産会社や古民家のリノベーションを行っている企業のサイトに買い手の募集や物件の情報が掲載されることもありますので、エリアや状態、費用などを確認しながら更新日に合わせこまめにチェックすることが大切です。
また、自治体から情報を得られる場合もありますので、窓口で相談してみることもおすすめです。

所有者の確認

上記の方法で古民家を探す際、所有者が明確であるかどうかも確認が必要です。
というのも、長い間空き家となっている古民家の場合所有者が不明なケースもあり、無断で利用してしまったり本来の所有者や管理者ではない人物と契約し思わぬトラブルを招く可能性もあるのです。
そのため、物件購入に関する知識や経験がない場合は専門家に相談し助言をもらいながら取引を進めるようにしましょう。
本サイトでは他にも古民家再生に関連するさまざまな情報を発信しております。ぜひ合わせてご覧くださいませ。