古民家レストランを開業する流れと注意点 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家レストランを開業する流れと注意点

古民家レストランを開業する流れと注意点

2023.10.28

古民家をリノベーションしたお店というと、ギャラリーやカフェ、和風居酒屋、ゲストハウス等を思い浮かべますが、その中でレストランとして活用されている事例も少なくありません。
それも和食だけでなく、イタリアンや洋食レストランといったジャンルが多く、「ザ・日本」のレトロな雰囲気を持つ古民家と不思議とマッチするのです。
そこで今回の記事では、古民家をレストランへと再生し開業する場合の流れや注意点について紹介してまいります。
どうぞ最後までご覧ください。

古民家レストランを開業する大まかな流れ

1.「食品衛生責任者」資格を取得する
レストランに限らず飲食店を開業する時には必ず「食品衛生責任者」の資格が必要となります。
店舗に最低1人は資格保有者がいなければならないと法律で決められています。
また、規模の大きい店舗を開業する予定の場合には「防火管理者」も必要となってきます。
飲食店の開業というと調理師免許が必要だと感じますが、意外と料理に関する資格は不要なんですね。
その他、営業時間やお酒のメニューの有無、立地によっても必要な資格が変わってきますので、必ず確認しましょう。

2.古民家の空き物件を探す
築年数が古いからといってすべての建物が古民家という訳ではありません。
明確な定義はありませんが、一般的には築50年以上の木造の建物であり、昭和25年の建築基準法以前に建てられた日本の伝統構法を用いた建造物を指します。
全国の空き家を掲載しているサイトもありますのでそういったサービスを使って活用しながら探し、良さそうな物件があれば必ず直接足を運んで自分の目で確認するようにしましょう。
また、建物だけでなくレストランを営業していくのであれば人に来てもらえる立地も重要です。周辺環境やエリアの競合等もも調査しながら慎重に選びましょう。

3.申請手続き
開業するにあたって、役所や保健所などに必要な申請や手続きを行って下さい。
かなりの種類がありますので一つずつ確認しながら漏れがないよう気を付けましょう。
また、この時点で焦ってしまうことがないよう開業の準備は余裕を持って、早め早めに進めていくことをおすすめします。

4.店内に必要な家具や道具を揃える
古民家レストランに必要な家具、食器、調理道具などを揃えていきます。
ただ気に入ったものを選ぶのではなく、店のコンセプトやターゲット層を具体的に決めてから買うものを考えた方が失敗しません。
とはいえ、自らのこだわりあふれる空間を楽しめるのも開業のメリットです。訪れたお客様の居心地や落ち着いた雰囲気、楽しい雰囲気などを感じるスペースを提供できるよう考えながら世界観を作っていきましょう。
個室の有無や席の数、貸し切りやイベントの利用にも対応できるのか等によっても、必要な物は変わってきます。
一から準備をする場合かなり多くの物を揃えないといけませんから、ネットショッピング等も駆使しつつ、調理道具などに関しては見た目だけでなく実際に手にとり使いやすいか等を確認すると良いでしょう。

古民家をレストランにリノベーションする際の注意点

古民家は一般的な現代の建物と比べて断熱性や気密性、耐震性がありません。
そのため、レストランとして活用するにはこれらを補強するための大きな改修工事が必要になってきます。
安全で適切な施工を行うために、古民家鑑定士や建築士、設計士などプロの専門家に相談し進めていきましょう。
キッチンやトイレ等の水回りの設備も古いままでは使用できませんので、リフォームが必要です。
しかし、内装についてはあまり手を入れすぎると古民家レストランとしての魅力が薄くなってしまいます。
せっかく古民家であることを売りに出来るレストランですので、内側から見える天井や梁、柱などの空間は極力そのままに生かせるような設計にするとその分の費用が抑えられることもありおすすめです。
最近は住宅や店舗への古民家再生が注目を集めていることから、リノベーションや改装の様子をinstagramにアップしていくとオープン前から注目を集め、集客につなげられる可能性がありますし、SNSを活用することでメニューの紹介や定休のお知らせ、予約が簡単にできるというメリットがありますのでオススメです。