古民家の効率的な探し方とチェックしたいポイント
古民家の効率的な探し方とチェックしたいポイント
2024.04.04
「古民家で暮らすことに憧れ物件を探したいけれど、どこで探したら良いのか分からない」というお声をよく耳にします。
古民家は一般的な中古住宅と比べて物件の数が少ないこともあり、ピンポイントで見つけ出すのはなかなか至難の業。
そこで今回の記事では、古民家を探す方法や古民家を選ぶ時に注意したいポイントについて解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、夢の古民家暮らしを手に入れるための参考にしていただければと思います。
古民家の探し方
古民家を探す方法は大きく分けて以下の5つに分けられます。
1.不動産屋で探す
2.不動産情報サイトで探す
3.空き家バンクで探す
4.人からの紹介
5.インターネットで募集する
不動産会社で探す
古民家に限らず、物件を探す際にはやはりまず不動産屋さんに相談するという方が最も多いのではないでしょうか。
既に住みたい地域が決まっていれば、その土地を熟知している地元に密着した不動産会社に相談することがおすすめです。
広いエリアをカバーしている不動産屋よりも一つ一つの物件の状態や価値を理解している可能性が高いためです。
また、店舗に直接行って相談することで細かな希望を伝えやすくネットには掲載していない物件を紹介してもらえる可能性もあります。
不動産情報サイトで探す
最近は店舗に行かず不動産情報サイトを利用して物件を探す方法も主流となってきました。
全国の物件をさまざまな条件で絞って探すことが出来ますし、気になる物件があれば担当している不動産会社にサイトから簡単に問合せをすることが可能なため非常に便利ですよね。
ただし、古民家探しで使われた方はお分かりかと思いますが、不動産情報サイトの多くは「古民家」というカテゴリはなく築年数を古く設定して検索するしかないこと、そして新築や一般的な中古物件の取扱いが多く古民家の数がそもそも少ないという特徴があります。
まったく無いわけではないので、上手く活用しながら他の方法と併用することをおすすめします。
空き家バンクで探す
空き家バンクとは、建物の売却、賃貸を希望する物件の所有者と、空き家を買いたい、借りたい人をつなげるための空き家のマッチングサービスで、各自治体が運営しています。
仕組みとしては空き家の所有者が空き家バンクに物件を登録し、その情報を自治体がホームページや移住促進ポータルサイト等で公開します。そして空き家の購入や賃貸を希望する人がそれぞれのサイトで検索をし空き家の情報を得て気に入った物件があれば所有者に連絡し、交渉や契約を直接行うという流れになります。
空き家バンクは社会的に問題となっている空き家の解消や移住の促進の目的で実施されているため、相場よりも低価格で購入や賃貸が出来るというメリットがあります。
一方で自治体はあくまで情報を提供するのみ。当人同士での取引となるため、不動産に関しての知識がないとトラブルが生じるケースもあります。
空き家バンクのほかにも民間団体やNPO法人が運営している「古民家住まいる」「民家バンク」「古民家の相談」といった古民家を専門に取り扱う情報サイトがあります。
人からの紹介
古民家の所有者の中には、さまざまな事情により「手放したいけれど知らない人に売りたくない、貸したくない」という考えの方もいらっしゃいます。
また、単純に売却や賃貸に出すことなく放置してしまっているケースも少なくありません。
そのような物件について、地域の住民とのつながりの中で空き家となっている古民家の情報や紹介を受けるという方法もあります。
なかなか簡単なことではなりませんが、希望の地域があればこまめに訪れて地元の人と積極的に交流したり、自治体の中の空き家対策や移住促進を担当している窓口に相談してみると思わぬ情報を得られるかも知れません。
インターネットで募集する
SNSやさまざまな募集、告知を行うサイトを活用して「古民家募集」と自分で募集をかけるという手もあります。
売却や賃貸の募集をかけていない物件の所有者や情報を知っている人の目にとまり、連絡をもらえる可能性があります。
古民家の探し方のポイントと注意点
古民家の探し方として、事前に確認しておきたいポイントと注意点を紹介します。
地域を決める
古民家を探している方の中には地方への田舎暮らしを希望されている方が多くいらっしゃいますが、物件を探すには、まずどこの地域に住みたいのかを絞る必要があります。
移住先の選び方としてはその土地の気候や自然環境、医療、教育、交通、仕事といった面をチェックし、自分が望む生活を送ることが出来るのかどうかをよく検討しましょう。
家族で移住する場合はそれぞれのライフスタイルも考慮し、また今だけではなく将来のことを視野に入れることも必要です。
特にケガや病気をした時、高齢になった時に病院や買い物などに行く手段があるかどうか等はそこで長く生活をしていく上で重要になります。
探している間は大丈夫だと思っても、実際に住んで生活を送るようになると想像以上に不便に感じ困ってしまうこともあるのです。
また、田舎への移住に際し仕事を辞めて転職活動を行う場合、その地域に仕事はどれくらいあるのか、業種や職種にはどのようなものがあるのかも調べておきましょう。いざ引越して仕事が見つからず収入がない状態が続くと、住み続けることが難しくなってしまいます。
古民家の状態
空き家となっているほとんどの古民家は現在の耐震基準をクリアしていません。日本の古民家は「伝統構法」と呼ばれる方法で建築されているものが多く、元々免震構造にはなっていますが、長い年月を経て建物自体が劣化していれば耐震性は下がります。
また、水回りの設備の古さや建物全体に使っている木、屋根、壁の劣化の状態によって、リフォームの範囲が広がりその分の高い費用がかかるため、購入する前に必ず十分な調査やチェックを行いましょう。
補助金や支援金の制度の有無
過疎化が問題となっている全国の自治体では、移住の促進や空き家問題の解消のため、移住者向けにさまざまな補助金や空き家のリノベーションをする際に使える支援金等の制度を設置しています。
古民家は安く購入できても、耐震性や断熱性の補強等、安全・快適に住むためのさまざまな改装工事が必要となるため、このような制度を設けている自治体の中で物件を選択すると経済面でかなり助かるでしょう。
また、最近は子育て支援に力を入れて移住者を増やす取り組みを行っている自治体も多くあります。
まとめ
以上のように、古民家の探し方は大きく分けて5つあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
今回ご紹介したポイントを押さえ、理想の古民家を見つけていただきたいと思います。
本サイトでは他にも古民家の魅力をお伝えするためにさまざまな情報を発信していますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ。