古民家とワインは似ている？古民家でフレンチレストランを開業しよう

古民家とフレンチレストラン。一見合わないような組み合わせに感じますが、実は最近古民家をリノベーションしフレンチレストランとして営業している店舗を全国で見かけることが増え、店内を見てみると意外とその相性の良さに驚きます。
そこで今回の記事では、古民家フレンチの特徴や注意点、おすすめの内装について紹介してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき参考にしていただけると幸いです。

古民家フレンチレストランの特徴

古民家再生し活用している飲食店は多く、ラーメンやそば、居酒屋、カフェ、イタリアン等ジャンルは様々です。
その中でフレンチレストランとして再生することで、古き良き日本の建物と醸し出す落ち着いた空間の中にモダンさが混ざりあい、オシャレで大人なオリジナリティのあるフレンチを演出することが出来るでしょう。
一見フレンチレストランとは思えない佇まいは逆に他店との差別化を図り人々の注目が集まりやすくなります。
また、フレンチには欠かすことの出来ないワインは長期熟成タイプであれば古ければ古いほど価値が上がり深い味わいとなりますが、この特徴と古民家から感じられる築年数の古さならではの味わいは共通するように思います。
年代物ののワインのラベルやコルク等も、古民家の古い木の雰囲気にピッタリ合いますよね。
フランス料理というと敷居が高いイメージがあり少し緊張する、という人も、古民家フレンチであれば懐かしい雰囲気があるため、よりビストロに近い気軽にリラックスして食事を楽しめるでしょう。
また、一般的なフレンチレストランよりも古民家を利用することで日本の食材を使った和食とフレンチを融合させた創作料理や、フレンチだけど日本酒も提供するなどメニューの幅を広げられることも魅力です。
普段フレンチには興味がない日本酒好きな人がフレンチに触れるきっかけにもなるかも知れません。

古民家フレンチレストランの営業スタイル

古民家でフレンチレストランを開業する際、どのような営業スタイルにするのかをよく考えなければなりません。
例えば営業時間。ランチの時間から営業するのであれば、ランチとディナーそれぞれに単価やコース、席も設定しなくてはなりません。
また、店をオープンする地域やお客様の特性、周辺のエリアの競合レストランの定休日や多い家族構成などを考えた上で定休日も決定します。
フレンチは一般的に夏の売上が下がり逆に冬、特に12月は売上が上がる傾向にあります。
季節によって大きく変動する可能性が高いジャンルですので、売上計画を作成する際にはこの点を忘れずにしましょう。

古民家フレンチレストランの内装

フレンチレストランと言うと高級感のある空間を演出した内装をイメージしますが、古民家を再生した場合はどうでしょうか。
古民家をリノベーションしてお店をオープンする場合、あまり手を加え過ぎず古民家ならではの味わいを残すことが大切です。
古民家には温かな雰囲気と趣があり、先述したようにフレンチレストランの持つ緊張感を和らげてくれる効果が期待できるため、より幅広い層のお客様を呼ぶことが出来るでしょう。
古民家はそのままでは段差が多い傾向にあるため、高齢者や小さな子どもでも安全に過ごせるよう段差を無くしたりスロープや手すりをつけたり、トイレも快適に使えるよう取り替えることをおすすめします。
席についてはテーブル席の他に個室やカウンター席を設けることで、幅広い客層のニーズに応えられるでしょう。
古い傷んだ床は濃い色の木で張り替えると古民家の雰囲気を保ちつつカジュアルになり過ぎない雰囲気を演出できます。
また、フレンチレストランに重要な照明は暖色系を選ぶことで古民家の天然木と相性がとても良く、レトロで心地よい空間を表現できるとともに、料理をより美味しい、美しい見た目に演出してくれます。
古民家は木材や土など天然の素材が使われていますので、リノベーションをする際も出来るだけ無垢材などの自然素材を用いると統一感が出るのと同時にシックハウスのリスクを抑えて人の身体に優しい店舗として多くの人に利用してもらいやすくなるでしょう。

まとめ

以上のように古民家を再生したフレンチレストランは、一般的なフレンチレストランと比べて多くの客層に様々なシーンで利用していただくことが可能になると思います。
自家製のデザートやドリンクにこだわりお店の売りにしたり、隠れ家のような雰囲気を作り行った人だけが知っている楽しみのような演出するなど可能性は無限大です。
一棟貸切で完全予約制にし、限定されたお客様のみのサービスというのも特別感により人気となるかも知れません。
古民家で飲食店の開業を考えている方は、ぜひ一度フレンチというジャンルも検討してみてはいかがでしょうか。