古民家を再生し民泊施設にすることのメリット・デメリット - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家を再生し民泊施設にすることのメリット・デメリット

古民家を再生し民泊施設にすることのメリット・デメリット

2023.10.25

住宅や集合住宅の一棟、あるいは一室などを宿泊施設として貸し出す所謂「民泊」は、海外や国内の旅行者から大変人気です。

貸主と借主を仲介する世界最大のウェブサイトである「Airbnb」には数百万件の物件が登録され、現在も民泊は増加傾向にあります。

その中で日本では、古民家の空き家をリノベーションし民泊として再生させる取り組みが行われている事例が全国で増えており、地域の活性化を図る目的で民泊を実施している自治体もあります。

自炊のプラン以外に古民家の宿で囲炉裏を使った料理や郷土の食事を提供したり、温泉を引いて露天風呂を設置したり、豊かな自然の中で建物だけではない様々な特徴を持った楽しみ付きのプランを用意している宿もあります。

そこで今回の記事では、古き良き古民家を民泊として生まれ変わらせるメリット・デメリットについて紹介します。

どうぞ最後までご覧ください。

 

古民家民泊のメリット1.貸し切りでの提供が可能

古民家を民泊施設にすると、建物を一棟を全てまるごと貸切で利用していただくことが可能となり、大人数のグループで旅行をする際や小さい子どもと一緒に家族旅行をする時、お客様が他の客室を気にすることなくゆっくり、ゆったりと贅沢にお過ごしいただけることができます。

1日1組限定ですから、繁忙期には予約が難しいことにより特別感を与えることが出来るでしょう。

また、キッチンや調理器具、冷蔵庫、洗濯機などの家電や日常の生活に必要な設備を整えることで長期で滞在していただくことも可能となります。

昨今では新型コロナウイルスなどの感染症が心配な人にとっても、このように自分たちだけで貸し切ることが出来る宿泊施設は安心して過ごすことが出来るでしょう。

 

 

古民家民泊のメリット2.日本の歴史と伝統的な雰囲気を味わえる

古民家に宿泊するメリットはなんといっても古民家ならではの風情でしょう。

中には築100年、150年といった建物もあり、茅葺き屋根や囲炉裏、離れや庵があったりと昔の暮らしを知り、現代にはあまりないような造りの部屋で非日常を味わうことが出来ます。

また、現代の建築物では使われていない素材や日本の高い建築技術を体験できるとともに、木の持つ温かさや懐かしい感じによって趣のある空間の中で落ち着いた時間を過ごすことが出来るという、他のホテルや旅館では味わえない魅力を提供することも出来ます。

 

 

古民家民泊のメリット3.地域への貢献ができる

古民家を再生し新たに活用することは、その地域の文化や伝統を継承し、観光客を呼び、雇用を増やすといった地域の活性化へとつながることが期待できます。

また、古民家に限らず日本では空き家が増え続けていることで社会問題になっていることから、民泊施設として再生する取り組みはこのような問題解決にも貢献しています。

 

 

古民家民泊のデメリットは制約・費用・技術力

古民家をリフォーム・リノベーションする場合、建築基準法などの法律や古民家の改修に関する専門的な知識、そして高い技術が必要となってきます。

また、耐震や耐熱、トイレやお風呂、キッチン等の水回りの整備なども必要となってくるため、思いのほか多くの時間やコストがかかってしまう可能性があります。

ただし、古民家再生には自治体から補助金が出たり、固定資産税の軽減税率が適用される場合がありますので、それらをしっかりと調べ活用することで費用を抑えることも可能です。

 

 

まとめ

古民家を再生し民泊として活用していくことはお客様にとっても運営側にとっても、更にはそのエリアの住民や店舗にとっても様々なメリットがあり、2023年以降も増え続けていくでしょう。

一方で法律や費用、古民家改修の知識などが必要となるため、情報をよく確認し進めていくことをおすすめします。