地域再生にもつながる古民家再生ホテルの取り組みとは
地域再生にもつながる古民家再生ホテルの取り組みとは
2023.11.04
2023年現在、日本は全国的に空き家が多く社会問題となっており、それは今後もますます増えていくことが予想されています。
日本では建物の価値が時間ととも無くなるため、古い建物を購入する場合、物件の費用が安くても融資を受けることが出来ません。
そのため個人での購入がなかなか難しいという状況にもあります。
そんな中で、取り壊すには惜しい文化的財産でもある古民家に注目し、ホテルとして活用して古民家再生を試みる民間企業や自治体が増えてきています。
今回の記事では、そんな古民家再生で成功している「NIPPONIA」を例に取り上げホテルとしての古民家再生について紹介してまいります。
どうぞ最後までご覧ください。
古民家再生ホテルの取組事例「NIPPONIA」
全国各地に空き家として点在し残されている古民家をリノベーションし、複合宿泊施設として再生する「NIPPONIA」という取り組みをご存知でしょうか。
古民家は現代の中古住宅とは違い、日本の伝統技術や現在では使用されていない素材が用いられており、歴史的な観点から見ても貴重な建築物です。
また、古民家ならではの懐かしく落ち着いた空間で過ごすことで、日常を忘れリラックスできること、そして古き良き日本を感じられるということで国内はもちろん外国からの観光客に高い人気を誇っています。
NIPPONIAは古民家を客室や飲食店などの店舗としてリノベーションを行うことで歴史や文化を保護し、更に新たに観光客を呼び地域再生につなげていくことが大きな目的となっているようです。
NIPPONIAが注目されている理由としては、ただの宿泊施設としてだけでなくその地域に合わせた特徴を持たせていることにもあり、例えばその土地の特産物を使ったレストランや農業、陶芸などの体験ができる施設や商家などさまざまなプランを用意したり、街の中にホテルのフロントや客室、食事処などの棟が点在し、チェックインからチェックアウトまで宿泊している間は街を歩きながら移動し過ごすという、一般的なホテルとは異なるユニークな宿「NIPPONIA HOTEL 竹原製塩町」もあります。
普通の旅行では出来ないような体験をし、その地域の歴史に触れることで、訪れた人にとってより強く思い出に残る旅になるでしょう。
古民家再生は地域再生につながる
以上のように、古民家再生の方法によっては空き家を一つ再生するということにとどまらず、地域全体の活性化につなげることができ、更にそれが全国に広がることで日本の国の活性化や歴史、文化の継承にも大きく貢献することが可能かも知れません。
また、宿泊者にとっても城下町の町並みの中で滞在したり一棟貸切で泊まること、リノベーションされた古民家ホテルのデザインやユニークなコンセプトなど旅先を検索する段階から楽しめるためおすすめです。
当ブログでは古民家再生に関連する情報を他にも発信しておりますので、ぜひ合わせてお読みいただければと思います。