古民家は寒い!古民家再生には「断熱」が重要です - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家は寒い!古民家再生には「断熱」が重要です

古民家は寒い!古民家再生には「断熱」が重要です

2023.10.19

古民家というと風通しが良く夏は気持ち良く過ごすことが出来そうですが、一方で冬の寒い季節はかなり寒そうなイメージがあるかと思います。
実際に古民家は「寒い」です。
寒さをしのぐ対策をしないと、地域によっては寒い時期に暮らすことが非常に厳しい状況となるでしょう。
そこで今回の記事では、古民家再生をする際に必須となる「断熱」等の寒さ対策について解説してまいります。
どうぞ最後までご覧ください。

古民家はなぜ寒い?

なぜ古民家は寒いのか。
それは経年劣化などによる柱や壁、屋根、梁などの歪みにより隙間風が多いこと、吹き抜け等がないため冬場は日光が入りにくいこと、そして築年数が100年前後と古い建物ですから当時の技術として断熱材が使われていないことが主な理由です。
最近は住宅として、あるいは店舗や宿泊施設として古民家を再生し新しい形で活用するといった利用方法が人気ですが、人が暮らす、過ごすことを考えるとこれらの原因からくる寒さに対し、何らかの対策を行うことが必要となってきます。

簡単にできる防寒対策

まずは自分で気軽にDIYできる簡単な防寒対策について紹介していきます。

・隙間にテープを貼る
窓やドア等の隙間に貼って使える「隙間テープ」という商品があり、ホームセンターや百円ショップで購入することが可能です。
こういった商品をサッシや引き戸など古民家で隙間ができやすい場所に貼って隙間をふさぎ、外気が入ってこないようにします。

・遮熱カーテンを取り付ける
古民家の窓ガラスは単板である場合がほとんどで寒いため、遮熱カーテンをつけて冷たい空気が室内に入らないようにしましょう。
遮熱カーテンとは熱を反射する機能のあるカーテンです。カーテンの他に窓ガラスに貼り付けられる遮熱シートという商品もあります。

・スリッパ、こたつを使う
古民家の床はとても冷たく、裸足はもちろん靴下で歩いていてもかなり足が冷たくなってしまいます。
そのため、冬用の素材や底が厚めのしっかりしたスリッパを履きましょう。
また、暖房器具としては古民家の雰囲気にもバッチリ合うこたつがおすすめです。古民家は空間が大きいため、エアコンやガスヒーターで部屋全体を暖めるには時間がかかりますし、電気代やガス代も高くなってしまいます。

古民家再生には断熱リフォームを

上記のように手軽に防寒対策を行うことも良いですが、やはり一番は古民家を購入しリフォーム・リノベーションをする際に断熱材をいれる工事を行ってもらうことです。
断熱材をいれる場所としては、床下、天井、壁。
壁には結露の対策として漆喰や珪藻土など吸水性のある素材を使うと良いかと思います。
また、単板の窓ガラスを二重、複層ガラスに変えることで断熱効果の他、結露を減少させる効果も期待できます。
サッシは熱伝導率の高いアルミから樹脂や木製に変えることもおすすめです。

古民家の断熱リフォーム費用の相場

古民家再生で断熱リフォームを行う際にかかる費用の相場としては、広さや家の状態にもよりますが、おおよそ500万円~1,000万円と高額になっています。
これに断熱工事だけでなく、状況調査や工事に関連した下地、仕上げの工事も含めた金額になります。
もちろん、窓だけ、床だけといった部分的なリフォームも可能なので、予算に合わせて工務店や設計士、建築士などと相談して決めましょう。
なお、断熱材や内窓の工事については国から補助金を受け取れる可能性があります。費用の3分の1が補助される制度ですので、必ず確認することをおすすめします。

まとめ

古民家は日本の高い建築技術を使った素晴らしい建築物ですが、現代の住まいとしてはその構造からとても寒く、防寒対策が必要な建物でもあります。
実際に住み始めて後から寒さに気付いた場合、すぐにとれる方法が少ないため、出来れば暮らし始める前に断熱工事を施工して気密性を高めた方が、高い工事費用がかかっても結果的に省エネにもつながり、安心して快適に住むことが出来るでしょう。
古民家再生には断熱の他に、耐震や生活に合わせた設計、解体、法律など、多くの課題や問題を考える必要が出てきます。
当サイトにはこの記事とは別に、こうした様々な古民家再生に関連する情報も発信しておりますので、どうぞ合わせてご覧いただければ幸いです。