古民家リノベーションが人気の理由は?費用相場や注意点も解説 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

古民家リノベーションが人気の理由は?費用相場や注意点も解説

古民家リノベーションが人気の理由は?費用相場や注意点も解説

2024.06.18

空き家となっている古民家を購入し、住まいや店舗、ビジネスの場として活用するためにリノベーションを行う古民家リノベーションが注目を集めています。
しかし興味があってもなかなか古民家に手が出せない、古民家の住み心地やどのようにリノベーションすれば良いのかわからない、といった声も多く聞かれます。
そこで今回の記事では、今、古民家リノベーションが人気の理由、古民家リノベーションで気を付けたい注意点、費用の相場等について解説してまいります。
ぜひ最後までご覧いただき、これからリノベーションを検討している皆様の参考にしていたければと思います。

古民家リノベーションって何?

古民家のリノベーションは現代の中古住宅のリノベーションと何か違いがあるのでしょうか。
まず、明確な定義はありませんが古民家とは一般的に築50年以上経過している木造の古い日本家屋を指すことが多いです。
現代の住宅にはあまり使われない貴重な建材、建具を使っていたり、日本の伝統的な建築技術が使われており、リビングには大きな柱や梁、立派な瓦の屋根、ダイニングの囲炉裏や玄関には広い土間等があるのが特徴的ですよね。
また、長い年月を経過しているからこその経年変化や趣、雰囲気、歴史を楽しめることも古民家ならではの良さと魅力でしょう。
そんな古き良き建物である古民家の味わいを残し、活かしながら現代の暮らしに合わせて作り直すことを、古民家リノベーションと呼んでいます。

古民家リノベーションを選ぶ魅力

それではあえて古民家リノベーションを選ぶ魅力とは何でしょうか?
以下にご紹介する主な魅力を読めば、古民家リノベーションが人気の理由がわかるかも知れません。

なぜか落ち着くレトロな雰囲気

古民家リノベーションは「古民家の味わいを残しながら作り直すこと」であると上記でお伝えしましたが、その味わいというのは古い家が持つ独特の木材の色や質感、高い天井、広い間取りの空間、庭を眺めながらほっこりできる縁側などのことを言い、古民家に住んだことがなくてもなぜか落ち着く、癒される、開放感がある、等と感じる人が多くいらっしゃいます。
これは新しい家や現代の建物で作り出せるものではなく、古民家ならではの趣と言えるでしょう。
また、近年は住居だけでなくさまざまな分野でレトロブームが見られ、昭和の文化や雰囲気に憧れる若い人や小さなお子さんを子育て中の世帯からも古民家は人気のようです。

快適な住み心地と理想の家づくりが実現できる

古民家は魅力のある建物ですが、だからと言ってそのまま住む、利用するには住み心地が悪かったり安全ではなかったりでやはりリフォームを行う必要があります。
例えば現代の建築基準法に準じた耐震基準にするための耐震補強や、一年中快適に暮らすため断熱性、省エネ性能の向上、キッチンやトイレ、浴室、洗面台など水回りの設備を清潔で気持ち良く使用できるよう交換、同居する家族に子どもや高齢者がいる場合は安全に配慮して急な階段を緩やかにしたり、廊下と部屋、部屋と部屋にある段差をなくしてバリアフリー化にする等、住まいの機能性を上げる施工が、古民家リノベーションでよく行われます。
そのため、古民家ではあるものの最新の技術や設備を用いてより快適な生活とこだわりのある理想の家を手に入れることが出来るのです。

お得にリノベーションできる

戸建てでもマンションでも家を所有するとついてくる「固定資産税」ですが、この税は建物の築年数によって支払う額が左右されます。
築年数が浅いほど税率が高くなるため、古民家をリノベーションした場合、新築に建て替えるよりも固定資産税が安くなるのです。
というのも日本では建物の資産価値が時間の経過によってどんどん低くなり、中古の物件に関しても販売価格のほとんどは土地の値段です。
古民家にいたってはほぼ価値がないと見なされるため、税金を軽減できるのです。
また、日本では全国的に空き家の増加が問題となっており、国や自治体を上げて空き家の解消に取り組んでいます。
そのため、空き家となっている古民家を購入し再生することで助成金や補助金が支給されるケースもあるのです。
お得に予算を抑えてリノベーションをするためにも、施工をする前にお住まいの地域に条件に合う空き家リフォームの補助金制度がないか確認してみることをおすすめします。

古民家リノベーションをする際に注意すること

それでは次に、古民家リノベーションをする時に気を付けたいポイントを説明します。
失敗や後悔しないようプランを立てる前にしっかりチェックましょう。

費用が高額になることもある

古民家は耐震基準が設けられていない時代に建てられた建物であること、そして夏は空間が広く窓も多いいため風通しが良く涼しいのですが冬はその分非常に寒い構造であるため、耐震補強や場所やエリアによっては断熱リフォームが必要になるケースがほとんどです。
古民家は壁の内側に空間がなく断熱材を使用できないケースもあるため、その場合は薄い断熱材シートで対応することもあります。
希望する箇所だけの部分的なリノベーションで済めば良いのですが、耐震と断熱リフォームを両方を行う場合は工事の規模が大きくなり、予想以上に費用が高くなってしまう可能性もあります。
更に水回りの配管の劣化が激しい場合は、配管工事も追加されます。
そうなると結果的に新築で家を建てるよりもリノベーション代が高額になってしまうことがあるため、事前に物件の調査を必ず行い、予算内でリノベーションが可能な物件かどうかを確認することが大切です。

完成までに期間がかかる

古民家の多くは建築当時の図面が残っていません。そのため、建物の性能調査を事前にしっかり行う必要があります。
また、古民家は現在入手することが困難な木や素材が使われていることも多く、建築技術も難易度が高いため長い工期がかかる傾向にあります。
工事中に思わぬ腐食や傷みが見つかることもあり、最初の予定とは別に追加で工事が必要になることもあるため、もし完成までの期限が決まっている場合には、余裕を持ってスケジュールを立てる必要があります。

フルリフォームになることもある

古民家リノベーションは、既存の建物に使われているものを出来るだけ残すことで費用を抑えることができる点もメリットなのですが、状態によっては傷みが激しくて使えるものがなく、古民家ではなく新しく建物を建てることになってしまったという事例もあります。
気に入った古民家の雰囲気を残したいのであれば、やはりリノベーションしやすい物件を探すことが重要です。
柱や梁、外壁、内壁など目に見える部分だけでなく、屋根に雨漏りはないか、土台や構造部分に欠陥がないかという点もしっかりと確認した上で古民家を購入しましょう。

古民家リノベーションの費用の相場

それでは皆さんが気になる古民家リノベーションの費用相場についてですが、施工の内容や家の規模、選ぶ設備や素材によってそれぞれ大きく異なるため一概に言うことはできませんが、
住まいとして使えるようにリノベーションする場合、1000万円を目途に予算を立てている方が多いです。
設備の交換や和室の畳をフローリングに変える、LDKを作るなど内装のデザインを変更する程度の改修であれば、約500万円程度で可能な場合がありますし、逆に工事範囲が広くなったりこだわりを詰め込んでいくことで数千万を超えることもあります。
後からこんなはずではなかったと苦しむ前に、依頼するリフォーム会社とよく相談をしてプランを設計するようにしましょう。
また、費用を抑えるために、壁の塗装や建具の制作などをDIYする方法もあります。

まとめ

古民家リノベーションは昔ながらの日本家屋を現代の暮らしに合わせてリノベーションすることで、自分たちだけの家づくりを実現させることができる魅力ある選択です。
レトロモダンなインテリアもばっちり合うので、おしゃれな家を作ることができるでしょう。
一方で物件探しは慎重に行わないと、せっかくの古民家の良さを活かせずに高額な費用をかけてフルリフォームをする羽目になってしまうこともあります。
古民家リノベーションを成功させるために、できるだけ古民家リノベーションを専門に豊富な実績を持つリノベーション会社や工務店に相談することをおすすめします。
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