和モダンにリノベーションするポイントは?メリット・デメリットも解説します - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

和モダンにリノベーションするポイントは?メリット・デメリットも解説します

和モダンにリノベーションするポイントは?メリット・デメリットも解説します

2024.05.02

古民家や中古住宅のリノベーションを行う際、どんなデザインにするか悩まれるかと思いますが、数あるデザインの中で和風が好みであったり、落ち着きのある雰囲気やナチュラルな和のテイストを残したいと希望される方に人気が高いのが「和モダン」なデザインです。
畳や襖、障子といった昔から日本の住まいに使われ長く愛されてきた和風のアイテムは実は現代の洋風なアイテムとの親和性が高く、上手く組み合わせることでオリジナリティ溢れるおしゃれで素敵なインテリアを作ることが出来るのです。
そこで今回の記事では、「和モダン」をピックアップし、和モダンとは何か、和モダンのメリット・デメリット、リフォームにかかる費用の相場、和モダンにリノベーションする際のポイントについて解説します。
ぜひ最後までご覧いただき、リノベをご検討する際の参考にしていただければと思います。

和モダンとは

和モダンとはそもそもどんなデザインなのか、その特徴を分かりやすく説明しますと、古くから日本に伝わる和風のデザインと現代的でスタイリッシュな洋風のデザインを融合させたデザインのことを言います。
例えば、和風ならではの木や竹、土といった自然素材を使用しながら、カーテンやベッド、クローゼット、照明など昔の”和室”には見られない家具を取り入れて部屋を作り上げます。
完全に和風にしてしまうと現在の生活では使い勝手が悪くなってしまったり、とはいえ天然素材を用いてリラックスできる空間が欲しいといった要望がある場合に最適なおすすめのインテリアが「和モダン」であると言えます。
老後や出産により家族を構成する年齢やライフスタイルが変わっても幅広く対応できるタイプのインテリアです。

和モダンのメリット

和モダンなインテリアにすることで和風な部屋でありながらクローゼットや棚を設けて収納を増やすことが可能です。
また、居室だけでなく寝室やリビング、キッチンなど家の中のさまざまな場所に用いることが出来るので全体の雰囲気に統一感を持たせることが出来る点も魅力でしょう。
和モダンの床材は畳や無垢材を用いることが多く、洋室の硬いフローリングに比べると柔らかくて安全性が高いため、家族の中に小さなお子さんや高齢者の方、ペットがいる場合にも安心です。自然素材なので化学物質に対してアレルギーをお持ちの人も安心して暮らすことができる環境を作ることが出来るでしょう。
そしてスタイリッシュなインテリアな割に居心地の良い落ち着いた空間を演出できるため、家でリラックスして過ごしたいという方にもおすすめです。

和モダンのデメリット

和モダンにすることで考えられるデメリットとしては、洋室と比較してメンテナンスが
必要となる頻度が高くなり、その分の費用や時間、手間がかかる可能性があることです。
畳は経年劣化により張り替えが必要になったり、壁や床に自然素材を用いる場合はシミが出来やすかったりもします。
とはいえ、素材によっては簡単な手入れで長持ちし機能性も高いため、一概にデメリットとは言えません。

和モダンにリノベーションする際の費用

和モダンへリノベーションする際にかかる費用は、もちろん施工する内容や範囲によっても異なるため一概にいくらとは言えませんが、主に実施される施工についてそれぞれどれくらいの費用がかかるのか相場を紹介します。
それぞれDIYをすることも可能なので、費用を抑えたい人はチャレンジしてみても良いかも知れません。

フローリングから畳へ

6畳の場合の相場は約7万円から20万円になります。
フローリングの上に畳を敷く、という方法であればそれ以下の金額で施工することが可能ですが、床の高さが高くなるため違和感を感じたり他の部屋との調整が必要となる場合があるので注意しましょう。

壁をクロスから漆喰や珪藻土へ

こちらも6畳で約6万円から20万円程度が相場となります。
これらの壁の塗装は美しく仕上げるために高い技術が必要となるため、経験豊富な職人を選び依頼することが最も重要です。

開き戸から引き戸へ

引き戸も「和」を演出する重要なアイテムです。
洋風の家によくあるドアから引き戸へ変更する際はおおよそ3万円~10万円程度かかります。

押し入れからクローゼットへ

収納が増やせる便利なクローゼットへ変更する場合は、8万円~20万円程度かかることが多いです。
棚の数や扉の種類によって価格は変動します。

和モダンへリノベーションするためのポイント

おしゃれな和モダンへのリノベーションを成功させるためにはこだわりたいポイントがいくつかあります。

配色

和モダンな内装にするためには「色」が重要となります。
和モダンは自然素材のシックな色が基調となり、そこにアクセントとなる和の差し色を入れることで一気におしゃれな空間を作ることが出来るのです。
配色に迷われたら以下の色から作りたいイメージに合わせて組み合わせてみてはいかがでしょうか。
<ベースとなる色>
黒、白、グレー、濃い茶色、赤茶色、ベージュ
<差し色>
エンジ色、朱色、くちなし、藍色、茄子紺

自然素材

上記でもお伝えしている通り、和モダンの住宅には自然素材の材質を選びましょう。
古民家を再生する場合はあえて天井の梁や大きな柱を残しそのまま活用することもレトロなモダンテイストのある家づくりにおすすめです。
無垢や珪藻土といった素材は調湿効果もあるため、湿度の高い日本の気候の中で快適な暮らしを送るために適しています。
また、洗面台やシンクには陶器を採用したり、玄関の仕切りには木の格子を選ぶと高級感を感じるインテリアに仕上がります。

戸建の場合、和モダンは建物だけでなく庭も重要な要素になります。
石畳や置き石を配置すると趣が出ますし、窓と庭の境目に縁台を配置することもおすすめです。
庭に植える樹木や花、灯篭等にこだわることで部屋から見える風景を楽しみ生活に潤いも生まれるでしょう。
庭が作れない場合はあえて窓側に廊下を作ることで縁側のようなスペースを作ることが出来ます。

水回り

浴室やトイレも和モダンにリノベーションすることが可能です。
例えば浴槽には檜等の天然木を使って癒しの空間を演出したり、トイレの壁にレトロなタイルを貼ったりすることでも和モダンな印象に変わります。
洗面の鏡に木の枠を取り付けるのも良いですね。

洋室にカーテンではなく障子を使うことで室内に柔らかな光を取り入れ、落ち着いた和モダンを演出することができます。
工事が不要なので戸建てだけでなく購入した中古マンションや賃貸のマンションでも取り入れることが出来るためおすすめです。

家具

和モダンな家具は背の低い木材のものを選ぶと良いでしょう。色については先述したおすすめの配色の中から選択するとアンティークな雰囲気になります。

和モダンへリノベーションする際の注意点

築年数の古い物件をリノベーションして和モダンに仕上げる場合、デザインだけでなく耐震や断熱の補強も視野に入れることで安心して長く住み続けられる家づくりを実現することが出来ます。
また、間取りの変更を伴う場合は自分だけでなく家族全員のライフスタイルや動線を考え、みんなが住みやすい配置を探しながらリノベーション会社とよく相談し設計してもらうことが大切です。
また、リノベーションを依頼する会社を探す際には依頼する前にホームページや資料で過去の事例や実例を確認し、豊富な実績があるか、自分たちが理想とするデザインを作ってくれそうか、実際に依頼したお客様の体験談などの情報をチェックしておきましょう。
古民家をリノベーションする場合は現代の建物のリノベーションとは異なる点が多いため、古民家再生の知識と実績を多く持っている会社を選ぶことが大切です。

まとめ

以上のように、既存の建物を和モダンにリノベーションすることで幅広い年代に好まれるおしゃれ且つ落ち着いた家づくりを実現します。
和と洋の組み合わせ方でさまざまな印象を作ることが出来るため、インテリアが趣味でこだわりのある方には特におすすめです。
また、住宅だけでなくカフェやサロン、ギャラリー等の店舗を和モダンにリノベーションすることも今とても人気が高まっているため、家のリノベーションを考えている方はこのようなお店を利用してインテリアの参考にしてみることもおすすめです。
本サイトでは他にも古民家やリノベーションに関連した情報を発信しておりますので、ぜひ合わせてご覧いただければと思います。