古民家を改装して憧れの古民家ライフを手に入れる
古民家を改装して憧れの古民家ライフを手に入れる
2024.03.08
古民家をリノベーションして新たな住まいや店舗として使い続ける。
最近は日本でもSDGsの考えが広まり古い物を大切にする人が増えている中で、建物に関しても田舎の空き家となっている古民家を購入し、改装して家や店舗、ビジネスの場としての活用が全国で人気です。
近年は不動産の業界でも新築の物件より中古住宅のリフォーム・リノベーションの方が動きが活発で、大手インテリアメーカーが古い団地やマンションのリノベーションを手がける取り組み等も注目されています。
古い外観と綺麗で新しい内装のギャップに驚かされたり、古き良き日本家屋と現代のインテリアの組み合わせはレトロモダンで他にはないデザインの独自の家づくりができて魅力ですよね。
そこで今回の記事では、デザイン性の高さと快適に暮らしやすい実用性を兼ね備えた憧れの古民家ライフを送るための「古民家の改装」について解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき参考にしていただければと思います。
古民家の定義
「古民家はこういうものである!」という決まりはないのですが、ただ中古の住宅ではなく一般的には築50年以上の昔ながらの住宅のことを指します。
ただし、50年以上前に建てられていても現代的な建物もあり、「古民家」と言えるのは茅葺屋根、瓦葺き屋根、広い土間、梁といった特徴があり、木造軸組工法で建てられている建物になります。中には100年以上経っている古民家も現存しています。
古民家は日本の歴史と伝統、文化を伝える貴重な役割もあり、地域のシンボルとして存在しているものあります。また、当時の建築技術は現代の建築物で比較しても非常に高く、空き家だからといって解体してしまうのはもったいないですよね。
理想の古民家の改装を実現するには
古民家の良さを活かした改装を実現するためのコツを紹介します。
自然素材と既存の素材、建材を使う
古民家の良さを活かした改装を行うには、まず「自然素材」を使用することがポイントとなります。
古民家の壁は土壁であり、老朽化によってヒビや割れが発生して改修が必要な場合も漆喰や珪藻土など自然の素材でリノベーションすることがおすすめです。
また、古民家で使われている昔の柱や梁、床には、今では高価で貴重なヒノキやケヤキ、無垢などの木材が使われていることが多く、長い年月を経たことで変化した色やツヤ、味わいがあります。
そのため廃材にせず再利用することで、古民家の良さを残しリノベーションにかかる費用を抑えることも可能です。
間取りの変更
古民家は部屋数が多く、複数の和室が並んで襖で仕切ったりつなげて空間を広く使えるような間取りになっていることが多いです。
また、台所とダイニング、リビングが別々に離れていることも多く最近の住宅のようにLDKではないため、ライフスタイルや家族の構成によってはそれでは使いにくい場合がありますので、古民家の改装の対応が可能なリフォーム会社にしっかり相談しながら部屋数を調整しましょう。
古民家ならではの設備を活かす
古民家には「土間・囲炉裏・縁側」という古民家ならではの設備というものがあります。
理想の古民家へ改装するには、これらの設備を改装で上手く活用することも素敵です。
土間は普通の玄関にリノベしてしまう方も多いのですが、実はベビーカーや自転車、ゴルフバッグや趣味の道具を屋内に収納できたり、DIYを行う場所などさまざまな活用方法がありとても便利なのです。見た目と手入れをしやすくするためにタイルに張り替えるのも人気です。
庭見ながらのんびり過ごす縁側も憧れる人が多いですが、もし劣化している場合は広めのテラスにするのも良いでしょう。
1000万円で古民家の改装する
よくある質問に「古民家再生は家を新築する場合と同じくらいの費用がかかるというのは本当ですか?」というものがあります。
せっかく物価の安いエリアを選んで物件の購入費用を安く抑えたのにも関わらず、結局リノベーションに高額な費用がかかってしまっては、予算もオーバーし計画が狂ってしまいますよね。
できれば1000万円以内にリフォーム予算を抑えたい、というのが一つの目安になるのではないでしょうか。
古民家の改装にかかる費用は建物の状態やリフォーム内容、範囲によって異なりますが、一つの事例として1000万円を予算としたケースではどんなリフォームが出来るのかというと、基本的にフルリフォームではなく部分的なリフォームになります。
古民家では暮らしやすさと安全面の対策として断熱、耐震の補強、水回りの改装が必須となるため、床下や壁、天井に断熱材を入れる施工を行ったり、窓の交換、耐震工事を行い、キッチン、浴室、洗面台、トイレといった水回りの設備を一新します。
その他に古民家に多い床の段差をなくしバリアフリー化、畳をフローリングに変更、部屋数を減らして3DKを1DKにする等一つ一つの部屋を広くする、といった工事が出来そうです。
これだけ出来れば暮らすのに問題はなさそうですが、予算が足りない、もっとリフォームしたいという場合にはDIYを取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、古民家の購入やリフォームには住宅ローンや住宅借入金等特別控除といった減税制度や補助金、助成金の制度を利用できる可能性もあります。
住宅ローンについては金融機関が独自に対象者の条件を定めています。補助金、助成金については自治体によって制度の有無や条件が異なりますので、ホームページや窓口で情報を確認し、対象であれば予算とは別に大きな支援となるため是非活用しましょう。
まとめ
理想の家づくりの一つとして一般的に広まりつつある古民家の改装ですが、その良さを活かした理想のリノベーションを行うなら、古民家ならではの特徴を出来るだけ残し、新しい設備や暮らしやすい性能を加え、こだわりのインテリアで内装を仕上げることで唯一無二、オリジナルの家を作ることが出来るでしょう。
また、コストを抑えるために1000万円を目安として絶対に必要なリノベーションを行い、そのほかの部分はDIYを取り入れたり、国や自治体による補助金や助成金といった制度を利用していきましょう。
当サイトは他にも古民家再生やリノベーションに関連するさまざまな情報を発信しております。物件選びや建築の参考として合わせてご覧いただければと思います。