数寄屋造りとは?特徴や数寄屋造りの家を建てる際のポイントを解説 - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

数寄屋造りとは?特徴や数寄屋造りの家を建てる際のポイントを解説

数寄屋造りとは?特徴や数寄屋造りの家を建てる際のポイントを解説

2024.02.02

「数寄屋造り」というと、「伝統的な日本の家」「和風な家」をイメージされる方がほとんどかと思いますが、具体的にどんな造りの建物なのかというと分からないという人が多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、数寄屋造りとは何なのか、その特徴や魅力について解説してまいります。
どうぞ最後までご覧いただき、家づくりの参考にしていただければと思います。

数寄屋造りとは

数寄屋造りとは日本の伝統的な建築様式の一つで、主に「茶室」がある建築のことを指します。しかし決まった様式があるわけではなく書院造り(書斎を中心とした形式である書院)を基本に、現代では土壁などの自然な素材を取り入れ、自由なデザインであるものの質素で洗練された意匠を持つ和風建築に対しても数寄屋造りと呼んでいます。
本来は安土桃山時代に建てられた茶室でしたが、江戸時代以降は住まいや料亭といった他の建物にも数寄屋造りは普及され、高価な建材が使用されるようになりました。
数寄屋造りの建築物として代表するものに、京都の桂離宮や飛雲閣、修学院離宮、稲荷伏見大社御茶屋などがあります。

数寄屋造りの特徴

数寄屋造りは「内面を磨いて客をもてなす」という思想を元に造られています。
そのため虚飾や格式の高い豪華な意匠を嫌い、竹や杉皮を建材として天井に使用したり、木は丸太のまま使う、壁は土壁にする等、自然な素材の良さを活かし調和させること、経年劣化させも味や風合いとして楽しむことが好まれ大切にしています。
出来るだけ無駄を削ぎ落し、型にはまることなく空間や間取りを簡素に作りあげること、そして庭園の外にある景色までも含め、部屋にいながら四季や開放感を感じられる点も数寄屋造りの特徴であり、大きな魅力であると言って良いでしょう。
今は古い和の中に新しい洋を取り入れた和モダンな内装が人気ですが、これも数寄屋造りの考えに取り入れ現代まで受け継がれ、高い人気を誇っています。

数寄屋造りの家を建てるポイント

数寄屋造りの家は、その外観からも分かる通り高級な建築様式です。
建材を大量に仕入れることや高度な施工の技術も必要で手間もかかるため、一般的な木造の住宅よりも費用が高くなるため、予算と相談することは重要です。
しかし、数寄屋造りは実際に暮らしてみると自然素材が使われているため体に優しく温かみを感じ、家の中だけでなく窓の外、縁側から見渡す庭の外の景観までも楽しめるといった心への充足感が非常に大きく、高い費用をかけるだけの価値がある建物です。
数寄屋造りの施工実績が豊富なハウスメーカーを検索して、理想に合う家づくりを費用も含めてよく相談し検討してみましょう。