古民家の再生は自分でできる?人気のDIYのメリット・デメリットとプロに依頼すべき作業とは
古民家の再生は自分でできる?人気のDIYのメリット・デメリットとプロに依頼すべき作業とは
2024.01.09
古民家を購入し自分でリノベーション・リフォームを行って理想の住まいを作ろうと検討している方、実際に実行されている方が増えています。
自分で家を再生させる行為はかなりハードルの高いイメージがあり非常に難しいものに感じますが、最近はDIYという言葉も一般的になり道具も簡単に揃えられるため、昔よりも挑戦しやすくなってきました。
そこで今回の記事では、古民家を自分で再生させるメリットやデメリット、プロにお願いした方が良い作業について解説してまいります。
ぜひ最後までご覧いただき参考にしていただければと思います。
古民家を自分で再生させるメリット
古民家を自分でDIYをすることで得られるであろうメリットを以下にいくつか紹介していきましょう。
1.費用を安く抑えられる
空き家となっている古民家は、同じエリアや間取りであっても現代の一般的な中古の住宅や新築で家を建てるよりも物件の購入費用が安く、更に業者ではなく自分でリノベーション・リフォームを行うとなると人件費がかからないため、費用を抑えられることが大きなメリットの一つです。
2.唯一無二の家作り
家のデザインや材料など、誰かに任せることなく家族や自分で選び作業するわけですから他にはない個性のある家を作ることが出来ますし、その分、「私たちの家」として愛着も深くなるでしょう。
3.自分たちのペースで進められる
いつまでに完成させなければならないというものが決まっていないのであれば、スケジュールに追われることなく自分のペースで施工を進めることが可能です。
細かな部分も業者を気にせず時間をかけて仕上げることが出来ますし、こだわりを持っている方には特におすすめです。
4.経験と達成感が得られる
自分で家を再生させるということは膨大な作業と時間をかける訳ですから、完成した時の達成感というのは想像できない程大きなものとなるでしょう。
また、初めて体験するような事も多く直面するため、試行錯誤し楽しみながら作業を進めることが出来ます。
古民家を自分で再生させるデメリット
次に古民家のDIYで考えられるいくつかのデメリットについても紹介していきますので、是非DIYを始める前にチェックし、理解した上で進めてください。
1.長い期間がかかる
業者やプロの職人に依頼するのに比べて、自分でDIYを行う場合はやはり工期が長くかかってしまいます。
仕事や家のことを行いながら作業をする方がほとんどですから、スケジュールを組み、更にその通りに進めるということは至難の業でしょう。
2.仕上がりのレベルが落ちる
古民家の再生においてプロと素人ではやはり仕上がりのクオリティが下がってしまいがちです。
もちろん、大工などの職人に相談しアドバイスをもらったり、古民家再生の過程や方法を紹介しているYoutubeなどを検索して参考にし、時間と労力をかけながら高いレベルに仕上げることも不可能ではありませんが、それだけでは伝わらない積み重ねた経験の数により出来ることも多いものです。
とはいえ、工夫をすれば仕上がりの粗さも自分でDIYした魅力として活かすことは可能です。
3.安全性の問題
DIYでは施工不良により設置したものが暮らし始めてから破損したり落下したりする事例も少なくありません。
基本である釘の処理もしっかり出来ていないとケガをしてしまう可能性もあります。
また、慣れない工具を使用した作業をする中でケガを負う危険性も伴うため、デメリットと言えるでしょう。
古民家再生のDIYは作業によってプロに依頼しよう
以上のように古民家を自分で再生する場合、デメリットとなる部分で不安な点が出てきます。
古民家の壁や床、天井、建具、畳などの解体に伴う作業については、安全のための装備を整えクギや木材等に気を付けながら行うことで比較的問題なく行うことは出来るでしょう。
また、漆喰や珪藻土等を壁に塗っていく作業や壁紙の貼りかえは綺麗に仕上げるために高い技術を必要としますが、粗が目立ちにくいデザインを選択すれば自分で十分チャレンジ可能です。
ただし、外壁や屋根の塗装については耐久性が必要であり高所の作業で危険もあるため、プロに依頼することをおすすめします。
一方でプロでなければ出来ない作業もあります。
まず、電気関係の工事は資格がないと施工することが出来ません。DIYで行うことは違法であり、火災が起こる恐れもあるため注意が必要です。
他にも古民家再生で必要なキッチン、風呂、トイレ、洗面といった水回りの工事も水道局の認定や資格が必要となる作業ですので、自分で行うのはやめましょう。
知識もなく行ってしまうと水漏れが起こって柱や土台が腐食してしまう可能性もあります。
玄関や窓などの防犯に関連する場所も一般の人が行うには難易度が高いため、プロにお願いする方が安心です。
まとめ
古民家の再生を自分で行うことにはメリットもデメリットもありますが、電気や水回り関係のプロでなければ出来ない作業やDIYが難しい部分はプロに依頼し、それ以外の部分をDIYで挑戦することは十分可能です。
どこなら出来るのか、何なら出来るのか分からない場合も、一度地域の工務店に相談してみると必要な情報を得られますのでおすすめです。
また、施工した後は専門の業者に依頼して定期的な点検とメンテナンスを行うことが、安全にそして長持ちさせるためのポイントです。
この他にも本ブログでは古民家再生やリフォームに関する情報をシェアしておりますので、ぜひ合わせてご覧ください。