富山の伝統家屋「アズマダチ(吾妻建ち)」とは - 古民家再生 丹保建設 富山県南砺市 金沢市

富山の伝統家屋「アズマダチ(吾妻建ち)」とは

富山の伝統家屋「アズマダチ(吾妻建ち)」とは

2023.12.08

アズマダチ(吾妻建ち)とは

全国に点在する古民家の中でも富山県砺波地域の伝統家屋である「アズマダチ(吾妻建ち)」は非常にデザイン性が高く、外観の美しさに目が留まります。
その特徴としてまずあげられるのは”切妻造りの屋根”ではないでしょうか。
貫と束と呼ばれる梁が重なって、雪国に映える白壁と共に大きな屋根を支えており、非常に優雅でインパクトのある外観です。これは江戸時代の金沢にある武家屋敷を真似た形であると言われています。
また、砺波平野では冬に南西から強い季節風の吹くため南西側に林が厚く覆っている屋敷が多く、アズマダチの家の正面(玄関)は東を向いていることも特徴的です。
これらの武家(あずま)、東(あずま)から「アズマダチ」という名で呼ばれるようになったと言われています。
建物の中に入ると、住まいの中で玄関を特別な空間として大切にする富山の人々の心を表すような広い玄関と広い廊下や広間には、気持ちの良い開放感を感じるでしょう。

アズマダチ(吾妻建ち)をリノベーションし未来へつないでいきましょう

日本では全国的に空き家が増え続け社会問題にまで発展している現状にあり、その中には残念ながらアズマダチ等の立派な古民家も含まれています。
アズマダチは文化財としても価値が高く、日本の歴史と伝統を後世に残し伝えていくために守っていきたい建物。
最近は都心から地方への移住者も増え、このような空き家を安く購入してリノベーションし、新たな住まいや店舗、施設として利用する方も増えていることから、是非貴重なアズマダチの住宅も再生して未来へとつないでいってほしいと願ってやみません。
アズマダチの住宅はリノベーションにより現代の住まいの設備やインテリアに内装を変更することで、アズマダチが元々持つ和モダンな雰囲気が更に洗練された印象にグレードアップします。
築100年を超える古民家はいかにも「和」な日本を感じる建築物ですが、先述したようにデザイン性の高い美しさが特徴であるアズマダチは、ヨーロッパテイストのインテリアもよく映えるのです。
空き家バンク等、全国の空き家の情報を検索できるサービスも増えていますので、古民家に興味のある皆様は是非アズマダチ(吾妻建ち)のリノベーションをご検討いただければと思います。